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TRIP TRAP トリップ・トラップ
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TRIP TRAP トリップ・トラップ

金原ひとみ【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川書店/角川グループパブリッシング
発売年月日 2009/12/26
JAN 9784048740128

TRIP TRAP

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商品レビュー

3.4

56件のお客様レビュー

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2023/05/31

2009年発刊で金原さん8冊目の作品。 15歳から25歳の間のマユの6つの旅。 恋人の家(家出先)→沼津→パリ→ハワイ→イタリア→江ノ島 同じ女性の年代ごとの出来事を綴った短編集というところが「オートフィクション」を彷彿させるが、金原さんがこの2つの作品の間に長女を出産し母親と...

2009年発刊で金原さん8冊目の作品。 15歳から25歳の間のマユの6つの旅。 恋人の家(家出先)→沼津→パリ→ハワイ→イタリア→江ノ島 同じ女性の年代ごとの出来事を綴った短編集というところが「オートフィクション」を彷彿させるが、金原さんがこの2つの作品の間に長女を出産し母親となったためか、丸くなったというか成熟したというか、だいぶ変わった印象。後味も違う。 今度、じっくり読み比べてみたいな。 ♪Trip(featuring Mali Music)/Jhené Aiko(2017) →きえる/Chara(2008) *5月は20冊読みました。 ダッシュボードの読書記録によると「新記録!」だそうで、我ながらよく本を読んだ月でした。 感想書くのが全く追いついていなくて悲しいですが…

Posted by ブクログ

2022/08/10

・主人公が年齢によって明確に描き分けられている点は作者の力量を感じた。金原ひとみの作品は、物語の舞台が部屋であることが多いが、今作は海が取り入れられていて新鮮さがあった。また母親の姿も描くことで、新たな世界を見せてくれたと思う。芥川賞受賞から五年、計8作目にして新境地を開いた感が...

・主人公が年齢によって明確に描き分けられている点は作者の力量を感じた。金原ひとみの作品は、物語の舞台が部屋であることが多いが、今作は海が取り入れられていて新鮮さがあった。また母親の姿も描くことで、新たな世界を見せてくれたと思う。芥川賞受賞から五年、計8作目にして新境地を開いた感がある。

Posted by ブクログ

2019/11/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

マユという女性を主人公にした短編連作小説。 ハワイ旅行に向けてテンションを上げるために買いました。 6編のうち第1編を除いた5編が旅を題材としていて、第4編「Hawaii de Aloha」が夫と行くハワイ旅行の話です。ちなみに、行き先はホノルル・ワイキキではなく、マウイ島のハナという自然にあふれた小さな町です。 ハワイの話だけ読みたいという方の場合、第1編・第2編を飛ばして第3編「憂鬱のパリ」から読むと、夫との関係性がわかりやすく読めると思います。 金原ひとみといえば『蛇にピアス』が有名ですね。この本にもアングラな感じは多少ありますが、未成年飲酒・喫煙の描写などがあるだけで基本的に平和です。 特に、ハワイ旅行のくだりはとにかく楽しそうで安心して読めますよ。 大の大人がはしゃいでいるのも微笑ましく見守れる、そんな雰囲気です。  *** 以下ネタバレ注意!  *** 彼氏になかば監禁されながら生活していた不良少女が、章をまたいだ途端いきなり作家になって海外インタビューを受けているしおまけに結婚もしているのでびっくりします。作者の金原ひとみ氏の実体験が多少ベースになっているんですかね? パリの牡蠣に当たった話は特に面白かったです。気の毒にも笑ってしまいました。 「Hawaii de Aloha」では、夫がハワイでは子どものようにはしゃいでいたのに帰国を前にして急に大人の男に戻ってしまって悲しくなった、というシーンが出てきます。なんとなく共感できて、こういう感覚を持つのは自分だけじゃないんだと慰められた気がしました。 ハワイのゆるやかにあたたかい空気の中で読んだら余計に切なくなりそうです。 ハワイを舞台にした本のレビューを他にも書いています。 ブログへどうぞ→https://yulinyuletide.hatenablog.jp/entry/11/03/hawaii-book-review

Posted by ブクログ

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