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花の回廊 流転の海 第五部 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | 昭和32年、大阪で再起を賭け、松坂熊吾は妻の房江とともに電気も通らぬ空きビルに暮らし始める。十歳になった伸仁は、尼崎の集合住宅に住む叔母に預けられるが、朝鮮半島からやってきた貧しい移住者たちの凄絶な人間模様に巻き込まれていく。戦後という疾風怒濤の時代を生きた父と子を描く「流転の海」シリーズ第5部の登場。 |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2009/12/24 |
JAN | 9784101307541 |
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商品レビュー
4.1
43件のお客様レビュー
主人公の熊吾は、妻に暴力を振るうわ、言ってる事とやってる事が自分勝手でめちゃくちゃで、好きなタイプじゃない。熊吾の妹といい嫌いなキャラも多く出てくる。 けど、なぜか5巻まで読み続けて、物語に引き込まれているんよな。結局、最後まで読まないと気が済まないのかなあ。
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在日朝鮮人と言われた人々の暮らし、思想、逞しさが伝わってきた。毎回のように、重厚なテーマが物語の根底に流れていて、読み応えがある。 人間性を形作るのは環境。まさにその通りだと思う。特に子供の時分はその影響力が計り知れない。良い環境とは何か。考えるきっかけにもなった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
凄惨な人間生活。 熊吾の激しさ(暴力と経済力)が、そして運が回復してきたように感じる。 それと対になる、蘭月ビルの人々の生活。破滅的な生き方をする者、他人の生き血を吸う者、そうした生活の中でも文化的に精神的に生きる者、ぐれずに育つ子供たちの純真さ。 人間と人間の打ち合いの中で鍛えられる伸仁。 コンプラや、多様性、パワハラはなどなどは、大切なことだが、他方でこうした人間との打ち合いによる鍛え方の機会をなくすのかも知れない。だが、果たして、人間のそんなものが無くせるはずもなく、綺麗事とお題目だけで、楽園を実現することもできない。自分の中にも、そうした闇はあるし。自覚できない中で。。 そうした人間への耐性をつけるというか、打ち合うこともどこかで大切なのかもしれない。それも、人間理解というやつか。。。私自身にとっても、そうした打ち合いは足らず、自身の闇にも漸く気が付き始めたところ。 人間の汚さ、怖さと共に、恩を返そうとする人間もいるという実相も描かれて、儚くも希望も感じさせる。 歴史の実相も折々に描かれていて、親や、祖父世代がどの様に感じて暮らしてきたのか、そんなことも追体験させてくれる。 解説を読んで、熊吾を主人公として人間を描くだけでなく、子どもの視点からのビルドゥングスロマン小説、芸術小説という二重性があるという捉え方を教わる。親子関係、もっというと人間関係とは、とは、こうした両義性を持つものなのかも知れない。同じ時代を過ごしていても、同じ現実に則していても、異なる実相にいるという、そうした捉え方を提示しているのかも知れない。 それにしても、厳しく育てながらも、最大限の本質的な愛の言葉である、お前の心根は綺麗だということを直接息子へ伝えるシーンがあり、熊吾と房江の伸仁への愛情深さを強く感じた。 会社の同僚と、家族ぐるみでの飲み会の時の、親としての顔を見て改めて、親子、家族というものの良い面を感じる。
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