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風は山河より(第5巻) 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2009/12/24 |
JAN | 9784101444550 |
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風は山河より(第5巻)
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商品レビュー
3.8
6件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今川氏真によって妻や妹を強引に人質に取られ、菅沼新八郎定盈は松平元康へ従うことを決める。別離や苦難が続く巻。 野田四郎が新八郎へ言う「言葉賤しからずして、姿幽玄ならんを、達人と申すべきか。殿は、歌道を歩まれるでしょう」という予言めいた台詞が、物語の行く末を感じさせる。
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菅沼新八郎定盈が永禄三年に今川軍傘下で西三河の刈谷で初陣を果たしてから、永禄十二年に徳川家康の下で遠江攻略を果たしその翌年までの十年間を描く第五巻。永禄三年は今川義元が桶狭間で倒れた年。そこから三河には松平元康の時代が訪れるのだが、物語は東三河の菅沼主従の目線で進む。菅沼新八郎は...
菅沼新八郎定盈が永禄三年に今川軍傘下で西三河の刈谷で初陣を果たしてから、永禄十二年に徳川家康の下で遠江攻略を果たしその翌年までの十年間を描く第五巻。永禄三年は今川義元が桶狭間で倒れた年。そこから三河には松平元康の時代が訪れるのだが、物語は東三河の菅沼主従の目線で進む。菅沼新八郎は祖父同様にいち早く新時代に希望を託すのだが、祖父の時代とは異なり今川の支配力は強く、菅沼主従は辛酸を嘗める。その頃松平元康は西三河の平定に忙しく、なかなかその姿は新八郎の目の前に現れない。この渇望感、待望感が良い。 ちなみに永禄十三年が元亀元年になった年、織田信長は既に京にあり、姉川の戦、長島一向一揆と畿内の敵対勢力と敢然と戦っている。十年で天下布武の第一人者に躍り出た信長と、ようやく二国を得た元康改め家康。信長のスピードに比べれば家康など凡将だが、周囲の期待を裏切らない速さで進むところに、長く生きて天下を得た家康の本領があるのかもしれない。
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主人公である菅沼家3代(定則・定村・定盈)と 徳川家3代(清康・広忠・家康)を対比して物語を進みます。 東三河の小豪族で取り上げられることのあまりない 菅沼一族がそれぞれ生き生きと描かれています。 物語的には野田城の籠城戦、長篠の戦いがクライマックと なります。 そのため同じ...
主人公である菅沼家3代(定則・定村・定盈)と 徳川家3代(清康・広忠・家康)を対比して物語を進みます。 東三河の小豪族で取り上げられることのあまりない 菅沼一族がそれぞれ生き生きと描かれています。 物語的には野田城の籠城戦、長篠の戦いがクライマックと なります。 そのため同じ著者の「新三河物語」とは異なり、 この後老醜・妄執に囚われる家康が出てこないで終わります。
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