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わたしたちに許された特別な時間の終わり 新潮文庫
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わたしたちに許された特別な時間の終わり 新潮文庫

岡田利規【著】

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わたしたちに許された特別な時間の終わり 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2009/12/23
JAN 9784101296715

わたしたちに許された特別な時間の終わり

¥220

商品レビュー

3.7

39件のお客様レビュー

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2022/05/28

古代の歴史書には「いつも通り」の物事は記録されない。記録されるのは何か異例のことが起こったりしたとき。 この本の中には、ちゃんと意識したことないけど日常の中に確かに存在してるもの(そしてそれらは歴史書を綴るときにはまず書かれない)が意識的にたくさん描かれていた。 「部屋の天井...

古代の歴史書には「いつも通り」の物事は記録されない。記録されるのは何か異例のことが起こったりしたとき。 この本の中には、ちゃんと意識したことないけど日常の中に確かに存在してるもの(そしてそれらは歴史書を綴るときにはまず書かれない)が意識的にたくさん描かれていた。 「部屋の天井の蛍光灯のうち、外側に据え付けられている大きな円の方」「直径二十センチほどの、滑り止めのための環状の模様のへこみ」「帰り際に客がトレーをそこに自分で重ねて片付けるための置き場」などなど。 実をいうとこのことに気付いたのが2篇目の後半を読んでいる時で、それ以降にそういう表現に出逢ったらメモろうと思ったのだけど、マジでめちゃくちゃ出てきて書き切れなかった。 それは物の名前以外にも、何でもない動作とか、感情とか、「わざわざ小説に書くほどではないけど間違いなく存在すること」が十分な分量で書かれていて、そのためか読んでいて気持ちが良かった。

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2018/07/24

トヨザキ社長オススメから。中編2作品からなる小品。でも会話も地の文で繰り広げられつつ、改行も最小限で語り進められるから、読み応えはかなり大。思ったことをそのまま文章にしてるみたいなとりとめなさを感じさせつつ、でも読み進めるのに難儀しないっていう難解な業を、矢継ぎ早に繰り出されてい...

トヨザキ社長オススメから。中編2作品からなる小品。でも会話も地の文で繰り広げられつつ、改行も最小限で語り進められるから、読み応えはかなり大。思ったことをそのまま文章にしてるみたいなとりとめなさを感じさせつつ、でも読み進めるのに難儀しないっていう難解な業を、矢継ぎ早に繰り出されている感じ。いつの間にか語り手が変わってたりするけど、それを込みでもリーダビリティは意外に高い。前半の、どことなく村上春樹な雰囲気も感じる作品の方が、個人的にはより好み。でも後半の退廃的夫婦の物語も味わい深し。

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2017/03/02

john gastroの純文学コーナー「J/B」で購入。 本質ではないけど、映画館で会った女の子の突き抜けた痛さが心苦しい。

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