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フランバーズ屋敷の人びと 新版(5) 愛ふたたび 下 岩波少年文庫601

K.M.ペイトン【作】, 掛川恭子【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2009/12/16
JAN 9784001146011

フランバーズ屋敷の人びと 新版(5)

¥550

商品レビュー

4.3

8件のお客様レビュー

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2022/01/14
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そして、クリスチナは未来を見る。 クリスチナとディックの結婚生活はうまくいかない。それも子どもが産まれるまでと思っていたが、マークと共に出かけた時クリスチナは事故に遭いお腹の子を死産する。ディックとの仲が決定的に壊れ、マークへの気持ちが腑に落ちたクリスチナ。一方で、マークとドロシーの仲も冷えていき、ディックはディックで安らぎを求めてクララとの距離を縮めていく。フランバーズ屋敷の人々が行き着くところは。 マーク、やりやがった。そういうしかない場面が何度もある。自分の思うように行動していくマークがディックとまた大喧嘩。しかしディックも拳での対決を受け入れているような。しかもなんだかわかり合っているような。結局ディックもマークも(もちろんクリスチナも)変わることはない。変わらずに、自分の幸せだと思える道を歩いていくしかない。 馬に乗る場面やレースに挑むシーンのクリスチナの心の動き、特に心の高揚が文章から伝わってくる。ラストの木戸を飛びこそうとするクリスチナも印象的。きっと何があってもクリスチナは飛び越してしまおうとするのだ。今までも、これからも。 顔に傷を受けたファーガスの落ち着き。クリスチナをレーシングカーの世界に導き、また心の整理も手伝う。相変わらず実行力に満ちたドロシーも素敵。最後まで自分を偽らず、クリスチナへの友情を忘れず、しっかり前を向いている彼女の強さはカッコいい。 さて、法律が変わってクリスチナとマークが結婚しても、波乱の人生は変わらないだろう。車を自分で運転し職業を持ちつつ子どもを育てていく新しい考えを持つ一方、狐狩りに参加し乗馬を楽しむ古きよき上流階級の姿も忘れないクリスチナ。少し丸くなり事業にも身を入れるようになったマーク。クリスチナに雇われて農場を管理するディック。看護師復帰だけでなく病院経営まで考えるドロシー。彼ら彼女らに待っているのは、第二次世界大戦とそれに続く大英帝国と貴族たちの夕暮れ、アメリカの台頭、米ソの冷戦。また運命は交錯していくかもしれない。これからのクリスチナたちを思いながら満足して本を閉じた。 最後にひとつ、これ、本当に少年文庫でいいんですか? あまりにもドロドロすぎない?

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2017/05/31

誰かの人生ほど、豊かで強烈な興味をそそるものを知らない。 クリスチナにとっては、人生とは穏やかに満ち足りた気持ちで送るものではなく 乗り越えるのが不可能かとみえる柵を、血が湧くほどの興奮と高揚でもって跳躍するものである。 暫く長編はいいです、と言いたくなるくらいであった。 ...

誰かの人生ほど、豊かで強烈な興味をそそるものを知らない。 クリスチナにとっては、人生とは穏やかに満ち足りた気持ちで送るものではなく 乗り越えるのが不可能かとみえる柵を、血が湧くほどの興奮と高揚でもって跳躍するものである。 暫く長編はいいです、と言いたくなるくらいであった。 それでも最後まで夢中になれたのは、全ての人物に共通する「どっかにおりそう」な描写による所が大きい。 逃避にはもってこいです。

Posted by ブクログ

2013/11/15

今回も、ドロ沼純愛物語。 クリスティナとディック夫婦は、それぞれ他の人を愛しているし。 クリスティナの愛する人は、亡き前夫の兄で、当時は結婚を許されない禁断の愛。 マークとドロシー夫婦もそれぞれ別に愛する人が・・・ て、これが少年少女文学? 最終的にクリスティナはマークと一緒にな...

今回も、ドロ沼純愛物語。 クリスティナとディック夫婦は、それぞれ他の人を愛しているし。 クリスティナの愛する人は、亡き前夫の兄で、当時は結婚を許されない禁断の愛。 マークとドロシー夫婦もそれぞれ別に愛する人が・・・ て、これが少年少女文学? 最終的にクリスティナはマークと一緒になって、物語前半ではありえないと思われたカップル誕生。 つくづく、クリスティナって「だめんずウォーカー」(笑) やっぱり、前3作で完でよかったのではないでしょうか。 クリスティナとディックの身分違いの恋成就で「完」のほうが、夢があったよ〜

Posted by ブクログ

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