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フランバーズ屋敷の人びと 新版(5) 愛ふたたび 下 岩波少年文庫601
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2009/12/16 |
| JAN | 9784001146011 |
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フランバーズ屋敷の人びと 新版(5)
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フランバーズ屋敷の人びと 新版(5)
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商品レビュー
4.1
9件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
はあはあ、四日間で読み終わってしまった。 フランバーズ、恐ろしい子、、、、! 正直いえば、4巻5巻の展開はフヘッ?という感じでしたが、まあ、これも一人の女性のこの時代、この立場ならではの生々しい感覚だったのだろうなと思い至った。 しかし、マークはない。ないよ。 死んでからのウィルがクリスチナの中で、やたら美化されているのも気になる。 現実にこの状況だったら、クリスチナは子供ら二人を守って生きることに、自分の存在意義を見出しそうだけど、上流の女性は自分ではあまり育てないってことなんでしょうね。 そうこうしているうちに、ディックはクララと。いやああ、生理的に無理だあ。 ロージーに××した段階で、無いな、と思ったけど、読者にとっては理想の男性=ディック(CV梅原裕一郎)という夢を無惨に打ち砕かれる、大人の世界を見せつけられる物語かもしれないな。 後半にいくにつれ、人生って本当はこんなもんだろ、という流れになっていくけど、訳者の文が美しくて、そこに導かれて楽しく読み終えることができました。 結局、身分の差というのは変えられない、それがイギリスの社会なんだなと思わされた。 そういう意味では本作は、砂の城だったのだ。 ドロドロのもつれにもつれた痴情、田舎の人間関係、因習村の女地主の苦労。 (これが岡山の山村だったら5人は確実に死んでいたはず。※犯人はクリスチナかクララかロージーかネラ) こんな時代で、自由とは程遠かったけど、クリスチナはいつも全力で生きていた。 その真ん中に、鬱蒼としつつも魅力を放つフランバーズ屋敷と男たち、眩しいほどの動に溢れた、馬・飛行機・車の物語。 凄かった。本当に凄かった。 昔の少女漫画のようでもあり、朝ドラ(生き生きした女性の一代記)で大河ドラマ(時代の大きなうねりの中で生きる人々)で、昼のメロドラマ(ドロドロの愛憎劇)でもある。 時代背景から、チボー家の人々も思い出してしまった。 こんなにすごい本シリーズが今は絶版なのか。 岩波書店よ、がんばってくれよ。 子供向けではないが、全女性におすすめしたい作品ではある。 そして関係ないけど、岩波さんは『ぼくとジョージ』も早く再刷してください。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
そして、クリスチナは未来を見る。 クリスチナとディックの結婚生活はうまくいかない。それも子どもが産まれるまでと思っていたが、マークと共に出かけた時クリスチナは事故に遭いお腹の子を死産する。ディックとの仲が決定的に壊れ、マークへの気持ちが腑に落ちたクリスチナ。一方で、マークとドロシーの仲も冷えていき、ディックはディックで安らぎを求めてクララとの距離を縮めていく。フランバーズ屋敷の人々が行き着くところは。 マーク、やりやがった。そういうしかない場面が何度もある。自分の思うように行動していくマークがディックとまた大喧嘩。しかしディックも拳での対決を受け入れているような。しかもなんだかわかり合っているような。結局ディックもマークも(もちろんクリスチナも)変わることはない。変わらずに、自分の幸せだと思える道を歩いていくしかない。 馬に乗る場面やレースに挑むシーンのクリスチナの心の動き、特に心の高揚が文章から伝わってくる。ラストの木戸を飛びこそうとするクリスチナも印象的。きっと何があってもクリスチナは飛び越してしまおうとするのだ。今までも、これからも。 顔に傷を受けたファーガスの落ち着き。クリスチナをレーシングカーの世界に導き、また心の整理も手伝う。相変わらず実行力に満ちたドロシーも素敵。最後まで自分を偽らず、クリスチナへの友情を忘れず、しっかり前を向いている彼女の強さはカッコいい。 さて、法律が変わってクリスチナとマークが結婚しても、波乱の人生は変わらないだろう。車を自分で運転し職業を持ちつつ子どもを育てていく新しい考えを持つ一方、狐狩りに参加し乗馬を楽しむ古きよき上流階級の姿も忘れないクリスチナ。少し丸くなり事業にも身を入れるようになったマーク。クリスチナに雇われて農場を管理するディック。看護師復帰だけでなく病院経営まで考えるドロシー。彼ら彼女らに待っているのは、第二次世界大戦とそれに続く大英帝国と貴族たちの夕暮れ、アメリカの台頭、米ソの冷戦。また運命は交錯していくかもしれない。これからのクリスチナたちを思いながら満足して本を閉じた。 最後にひとつ、これ、本当に少年文庫でいいんですか? あまりにもドロドロすぎない?
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誰かの人生ほど、豊かで強烈な興味をそそるものを知らない。 クリスチナにとっては、人生とは穏やかに満ち足りた気持ちで送るものではなく 乗り越えるのが不可能かとみえる柵を、血が湧くほどの興奮と高揚でもって跳躍するものである。 暫く長編はいいです、と言いたくなるくらいであった。 ...
誰かの人生ほど、豊かで強烈な興味をそそるものを知らない。 クリスチナにとっては、人生とは穏やかに満ち足りた気持ちで送るものではなく 乗り越えるのが不可能かとみえる柵を、血が湧くほどの興奮と高揚でもって跳躍するものである。 暫く長編はいいです、と言いたくなるくらいであった。 それでも最後まで夢中になれたのは、全ての人物に共通する「どっかにおりそう」な描写による所が大きい。 逃避にはもってこいです。
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