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グアテマラ伝説集 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2009/12/16 |
JAN | 9784003279519 |
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グアテマラ伝説集
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商品レビュー
3.6
7件のお客様レビュー
ある程度ラテンアメリカについて知識がないと読み進めるのが大変な気がする。 また、修飾句が長くありとあらゆるものが人のような描写をされているので想像力がないとキツいと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
9編を収め、僕は初めの「グアテマラ」、「「金の皮膚」の回想」を読み了えた。 「グアテマラ」は、インディオ文明、スペインの征服時代、現代のグアテマラ、と積み重ねられた都市と文明を語る。 「「金の皮膚」の回想」は、古代文明の伝説を基とする幻想譚と言って良いだろうか。フランスへ亡命して、マヤ族の創世神話、年代記を、仏訳からスペイン語に翻訳するなど、古代メソアメリカの研究の上に、書かれた。 2回めの読書である。 今回は、「「火山」の伝説」、「「長角獣」の伝説」、「「刺青女」の伝説」、「「大帽子の男」の伝説」、4編を読み了えた。 「「火山」の伝説」は、楽園が火山噴火によって滅び、英雄ニドに依る国始めの物語のように受け取れる。 「「長角獣」の伝説」と「「大帽子の男」の伝説」は、征服者による虐殺と略奪と信仰強制のあと、征服が安定期に入った頃の、尼僧修道院の尼僧と、修道院の僧の物語である。信仰の試練の物語と言える。心理描写と外形描写は、マジック・リアリズムらしく、シュールな場面を交える。 「「刺青女」の伝説」は、インディオの神官、アルメンドロ博士が、4つに分け与えた自分の魂を、買い戻そうとして果たさず、ある奴隷女を救って枯れ枝として死ぬ。迫害されたインディオの魂を描くのだろうか。 シュールな幻想を含む、民族の根底的な物語である。 3回めの読書である。 今回は、「「花咲く地」の財宝の伝説」と「春嵐の妖術師たち」、2編を読んだ。 「「花咲く地」の財宝の伝説」は、部族間の争いなどをしていた先住民が、白人の侵略に遭い、金銀宝石の財宝を山裾に隠そうとする。白人の銃撃で、先住民は財宝を放り出して逃げてしまうが、火山噴火によって財宝は隠されるという伝説である。実際は征服者の本国・スペインへ送られたのだろうが、現代のグアテマラ人として、アストゥリアスはスペイン人を全否定できないのだろう。 「春嵐の妖術師たち」では、古代の幾つもの文化が、地震、噴火、洪水によって壊滅しながら、再生する様を描くようだ。様々な描写が試みられるが、ロートレアモン、アンドレ・ブルトン式(共に僕は嫌いである。)のシュールリアリズム(戦後に実存主義と合体するまでは、つまらない)ではなく、金銀宝石や刺青、化粧、花鳥など、南国らしい古代文化の妖しい美しさの再現を読むべきなのだろう。 幻想劇「ククルカン」を読み了える。 アストゥリアスが宗教を、独裁を、あるいは現代社会を批判したのかわからないが、それら総てを含む幻想劇だろう。
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読みにくいと言うよりも文章が硬質で、読む側のイメージが膨らまないのかな? すり減った石鹸が泡立ちにくいようなさ。 しかし日本人には馴染みがある、抵抗ない内容でないか? 前半は短い伝承民話が連なる。イラストは雰囲気ある。 あまり馴染みのないアステカ文明の神様、川、道路などが、あ...
読みにくいと言うよりも文章が硬質で、読む側のイメージが膨らまないのかな? すり減った石鹸が泡立ちにくいようなさ。 しかし日本人には馴染みがある、抵抗ない内容でないか? 前半は短い伝承民話が連なる。イラストは雰囲気ある。 あまり馴染みのないアステカ文明の神様、川、道路などが、あたかも人と同じようにナチュラルに登場してくる。呪術師=巫女、動物の神様=お稲荷さん。 後半は彼らの最高神ククルカンの劇仕立ての物語。 まあでももうちょっとエンタメ要素があった方が読む側のテンションはあがる。
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