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妖精の女王 創元推理文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2009/12/12 |
JAN | 9784488544027 |
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妖精の女王
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妖精の女王
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商品レビュー
3.6
12件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
いわゆる妖精連れ去りモノだけど、主人公の少女がサマー・キングに惚れないのは初めて。 フェアリーが見える家系に生まれた高校生のアッシュリンは、恐ろしい彼らを注意深く避けながら生きてきたにも関わらず、ある日を境にふたりの強力な男女のフェアリーにつきまとわれるようになる。男は誰もが惹かれずにはいられないサマー・キングのキーナン。女はキーナンを愛した元人間で、自分が『選ばれし者』サマー・クイーンであることを証明しようとして失敗し、ウィンター・ガールとなったドニアだった。ウィンター・ガールの仕えるウィンター・クイーンはキーナンの母親だが、息子のサマー・キングとしての力を封じて勢力を拡大しつつあった。このままではサマー・フェアリーも人間も滅びてしまうと焦るキーナンは、自らの力を解放するためにサマー・クイーンを欲していた。彼はアッシュリンをサマー・クイーンと見込み、人間に扮して彼女を口説こうと近づくが、幼い頃からフェアリーの危険性を目の当たりにしてきたアッシュリンには甘い恐怖でしかない。むしろ、アッシュリンが惹かれていたのは、トレインハウスで一人暮らしをしているセスだった。フェアリーの秘密と恐怖を抱えきれなくなったアッシュリンは、セスにそのことを打ち明け、セスはアッシュリンを信じ、彼女を助けようとする。セスもまたアッシュリンを愛していたのだ。彼の献身に勇気を得たアッシュリンは、キーナンから逃げ回るのを止め、彼の目的を探っていたが、フェアリーのワインを口にしてしまい、自身もまたサマー・ガールに変貌する。こうなった以上はキーナンに仕えるか、『選ばれし者』のテストを受けてサマー・クイーンになるか、命を絶つしかない。けれど、どの選択も受け入れることができないうちに、彼女がサマー・クイーンであることを予感したウィンター・クイーンの攻撃が激しさを増す。アッシュリンは祖母や恋人となったセスを守るためにも、『選ばれし者』のテストを受け、サマー・クイーンにはなるが、キーナンの妻としてではなく、人間としての生活を送ることをキーナンに認めさせる。アッシュリンは無事にテストにパスし、サマー・クイーンとなる。しかし、その間にもウィンター・クイーンの魔の手がセスに伸び、セスがさらわれてしまう。アッシュリンとキーナンは協力して彼を助けるが、ウィンター・クイーンが直接サマー・キングに手を掛けたことはルール違反であり、彼女は自滅する。その力を受け継いだのは、かつてキーナンのために犠牲を払ったドニアだった。強い力を手に入れた彼女は、ついに愛するキーナンとも肩を並べられるようになる。こうしてアッシュリンとセス、キーナンとドニアの2組のカップルが成立した。 あらすじを書いてみて改めて思う。とにかくカタカナが多い。「夏の王」や「冬の女王」ではだめだったのかな。カタカナ→英語のスペル→意味という流れで変換しないとイメージが湧かないことが多く、実はちょっと難儀した。短期記憶の衰えを感じる。 それはともかく、単なるシンデレラストーリーでないのは新鮮だった。セスも十分魅力的なので、ある意味ではシンデレラストーリーなのだけど、妖精王の魅力に屈服するよりはよほど主体的。そういう意味では現代という時代設定も主人公の生いたちも妥当だった。序盤から「セスを選んでくれー」と念を送っていたかいがある。主人公が二股をかけるような子だったら、がっかりしていたと思う。 そんなわけで主人公のことは嫌いじゃないけれど、わたしにとってはキーナンやドニア、セスの気持ちの揺れのほうが興味深かった。アッシュリン視点だと彼女自身の魅力が分かりづらくて、ただ祖母の教えやフェアリーの恐怖から逃れたいとあがく思春期の女の子に見えてしまうからか。それかみんなを振り回すのがアッシュリンの側で、周囲の方が意識改革を迫られていたからかも。セスがアッシュリンに惹かれた理由でも分かれば、もっとアッシュリンに感情移入できたかもしれない。あとはキーナンがドニアのもとを去った時の心情、ウィンター・クイーンが夫を殺害した理由を細かく知りたかった。 ウィンター・クイーンを除けば、登場人物がいい人ばかりで、複雑な人間模様がみられるわけでもないけれど、いい人が多いだけにハッピーエンドに納得感はあって楽しめる。続編もすぐにポチった。
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アメリカが舞台の妖精ファンタジー。妖精設定のベースはケルト神話と、シェイクスピアの影響もある?土着の神話を持たないせいか、アメリカ製の妖精話はいつも借り物感というか、主人公の生活風景と妖精がマッチングしてない感が強いのだけど、この作品は話がいいのか訳がいいのか、あんまり妖精にバタ...
アメリカが舞台の妖精ファンタジー。妖精設定のベースはケルト神話と、シェイクスピアの影響もある?土着の神話を持たないせいか、アメリカ製の妖精話はいつも借り物感というか、主人公の生活風景と妖精がマッチングしてない感が強いのだけど、この作品は話がいいのか訳がいいのか、あんまり妖精にバタくささがなくて意外だった。
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図書館で借りました。 今時の女子高生とおとぎ話の世界の融合、と言うことなのでしょうが今時ではなく一昔前?かなあと思いました。日本だとそれほど美形のアヤカシモノは存在しないような偏見がありますが妖精の世界は美形揃いですね。(怖いのも恐ろしいのも居ますがキラキラ妖精が全面に押し出され...
図書館で借りました。 今時の女子高生とおとぎ話の世界の融合、と言うことなのでしょうが今時ではなく一昔前?かなあと思いました。日本だとそれほど美形のアヤカシモノは存在しないような偏見がありますが妖精の世界は美形揃いですね。(怖いのも恐ろしいのも居ますがキラキラ妖精が全面に押し出されていた感があって美形のイメージしか残らない…) それにしてもセスは主人公のどこが好きなんだろう?美人だからだろうか。なんだか読んでいて少女漫画を読んでいるみたいだなあと思いました。つまり洋の東西を問わず人間は美形に弱い!ということかな。 個人的にはドニアが好きでした。影を持った美人は好きだ!と言う訳で主人公バカップルよりもドニアと夏王がどうなるのかハラハラしました。続きがあるみたいなので気が向いたら読もうかな、と思います。ドニアが主役だったら迷わず読むんだけどなあ。
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