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数学者の世界
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数学者の世界

弥永昌吉(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 1982/08/01
JAN 9784000055017

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2014/09/22

100歳まで生きた数学者彌永昌吉が昭和初期から40年間に書いた文章を編纂。全体の1/5を恩師高木貞治の人と業績の紹介が占める。頭の良さが鼻につくので普段はあまり読まないが、文章の上手さは認めざるを得ない。しかもこの本、東大系の学者のみならず京大系や東北大系の学者の業績にも言及して...

100歳まで生きた数学者彌永昌吉が昭和初期から40年間に書いた文章を編纂。全体の1/5を恩師高木貞治の人と業績の紹介が占める。頭の良さが鼻につくので普段はあまり読まないが、文章の上手さは認めざるを得ない。しかもこの本、東大系の学者のみならず京大系や東北大系の学者の業績にも言及して、著者が学問の前ではフェアだったことを教えてくれる。ブルバキの中心メンバーとほぼ同年であることもあって、ブルバキズムによるガチガチな数学観の押付けがなく、ドイツとフランスで育まれた19世紀数学を、彌永もまた継いだ一人だった。名著。 恩師高木貞治の業績の紹介と追悼文、並びに高木に憧れて数論-類体論を学んだ学業の思い出が前半を占める。人間ここまで一人の人間に心酔してその後を追随出来るものか疑う。そして外国の数学者で最初に出てくるのがエミール・アルティン。ブルバキよろしく部門の間の壁を認めず、しかも公理的に整理した「美しい体系」として残すことに努めたアルティンは、専門の類体論に限らず多元環論、幾何学基礎論、組み合わせ論、複素関数論、微分方程式論、力学に至る幅広い業績を残した。1,2年生に幾何学や代数学を講義するなど容易いだろうね。

Posted by ブクログ

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