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悲劇の戦艦 大和と武蔵
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
| 発売年月日 | 2009/12/07 |
| JAN | 9784569774664 |
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悲劇の戦艦 大和と武蔵
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戦艦大和の46cm砲は射程4万m。相模湾から東京湾を砲撃できる計算である。海上戦の思想が変わった戦後にはこんな大口径砲を備えた戦艦は造られず、占領政策もあって呉や長崎にあったその技術も失われたというから、大和と武蔵は今日に至るまで史上最強の戦艦の称号をほしいままにしている。 し...
戦艦大和の46cm砲は射程4万m。相模湾から東京湾を砲撃できる計算である。海上戦の思想が変わった戦後にはこんな大口径砲を備えた戦艦は造られず、占領政策もあって呉や長崎にあったその技術も失われたというから、大和と武蔵は今日に至るまで史上最強の戦艦の称号をほしいままにしている。 しかしその偉容を語ることのみ本書の目的ではなく、たった三回しかなかった実戦を通じて、巨艦ゆえの悲劇が語られる。 一回目はマリアナ沖海戦。小沢中将は既に劣勢となっていた空母戦力の前衛に戦艦群を配し、遠隔攻撃、近接戦両方に備える体制をとった。しかし空母機によるアウトレンジ戦法はあえなく撃退され、前衛戦隊も急ぎ戦場を離脱する。 二回目のレイテ沖海戦で期待されたのは直上護衛なしでのレイテ湾殴り込み。史上例のない戦艦ゆえにその対空戦闘も例のないものであったに違いない。空襲に武蔵を失いながらもレイテ東方沖に達したその時、栗田艦隊は敵艦隊に遭遇し、最初で最後の対艦戦闘が始まる。駆逐艦を犠牲にしてでも護衛空母群を守ろうとした米軍に対し、小敵との勝利に酔い更なる対艦戦を求めレイテ湾突入を諦めた栗田艦隊。戦略目的に対するこだわりの差がここでも顕になる。 第三の戦い、沖縄特攻については最早余り言うことはない。レイテ戦をしのいだ対空戦闘も、多勢に無勢では大和とて不沈ではなかった。 レイテ沖で米駆逐艦が煙幕を張ると、護衛空母群への視界を失った大和は初めてのレーダー射撃を試みた。近くには着弾したらしいが、決定打を放つことはできなかった。思えば戦艦遭遇戦とは、日本海海戦のようにある一定の条件が整った場合に成り立つもの。海軍は長年、日本近海に来航した米艦隊を優秀な戦艦で迎撃する、という基本思想を持っていたが、相手が優秀なら来航もしない訳で、結果的に広い太平洋に誘いだされたのは日本海軍の方だった。広い海で相模湾から東京湾を目視で砲撃する能力が役にたつのか・・・結果として大和と武蔵の沈没は戦艦砲撃戦時代へのレクイエムとなったが、そのために何千人も死ぬ必要があったのかと思うと、そこはちょっとやりきれない。
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