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九電と原発(1) 温排水と海の環境破壊 南方ブックレット2
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九電と原発(1) 温排水と海の環境破壊 南方ブックレット2

中野行男, 佐藤正典, 橋爪健郎【著】

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九電と原発(1) 温排水と海の環境破壊 南方ブックレット2

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 南方新社
発売年月日 2009/11/01
JAN 9784861241758

九電と原発(1)

¥220

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2016/06/20

2011年の福島原発事故以前に、原発がもたらす環境破壊について告発したブックレット。 今では、原子力発電所の被害と言えば、地震等によって破壊された原発による大規模な放射能災害を想像し勝ち。逆に言えば、地震、津波等が起きなければ、そこは安全な原発であり、地球温暖化のための切り札と...

2011年の福島原発事故以前に、原発がもたらす環境破壊について告発したブックレット。 今では、原子力発電所の被害と言えば、地震等によって破壊された原発による大規模な放射能災害を想像し勝ち。逆に言えば、地震、津波等が起きなければ、そこは安全な原発であり、地球温暖化のための切り札として有効なんだとの説明が繰り返しなされる。そして、マスコミはその言葉をリフレインする。 しかし、原発が非常に非効率的な発電方法であることはすでによく知られている。 原子炉で生み出され、電気エネルギーに変換できない排熱は、大量の海水によって冷却される。言い換えれば、原子炉は稼働するだけで、周りの海水温を上昇させ、生態系を変化、破壊する元凶となっている。 本書では、まず九州電力川内原子力発電所周辺でのウミガメ、クジラ、イルカ、サメ、エイといった大型生物の死亡漂着が、原発の無い他の地域に比べ異常に多いことに着目する。これについては、客観的な事実の報告に止まる。 つぎに冷却水とともに原発に吸い込まれ、高温にさらされ死滅させられるプランクトンについて、さらに原発冷却システムへの生物付着を防ぐために日常的に使われる生物付着防止剤(次亜塩素酸ソーダ)の拡散について警告する。 生物が付着しないということは、そこで生物を殺しているということ。毒であっても、海に流せば拡散するので直ちに環境に影響はない。すべてを水に流して忘れようとする日本人的発想の面目躍如というべきか。 そして最終章では、温排水による海洋環境破壊について、そして海の放射能汚染についてデータを挙げて告発する。 本書が世に問われた2009年1月30日付 西日本新聞に次の記事が掲載されている。 電気事業連合会(電事連)が雑誌に掲載した「原子力発電はクリーンな電気のつくり方」という広告のコピーについて、日本広告審査機構(JARO)が「原子力発電にクリーンという表現を使うことはなじまない」と裁定し、電事連に表現の再考を促していたことが30日、分かった。 「安全性について十分な説明なしに、発電時に二酸化炭素(CO2)を出さないことだけをとらえて『クリーン』と表現すべきではない」というのが裁定の趣旨だが、当時そのような記事に関心を持って読んだひとはどのくらいいるだろうか? そしていま、その記事は削除され、インターネット上ではみることができない。 本書は、福島原発事故が発生する前から継続的に発生している環境破壊に、警鐘を鳴らす告発の書である。

Posted by ブクログ

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