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茨木のり子 永遠の詩02
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茨木のり子 永遠の詩02

茨木のり子【著】, 高橋順子【選・鑑賞解説】

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茨木のり子 永遠の詩02

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2009/11/27
JAN 9784096772126

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茨木のり子

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商品レビュー

4.2

38件のお客様レビュー

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2024/04/07

もっと早く 茨木のり子 を知るべきでした。何歳でこれを読むべき、と押し付けがましいのは論外だけど、10代で読んでいれば、今読んだ時に自分を必要以上に責めずに済んだはず。若い時に茨木のり子をスルーした人は、若松英輔 さんの特別授業と共に読むことをおすすめします。

Posted by ブクログ

2023/06/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人生で最初に好きだと思って、今も一番好きな詩人はこの人。本当にありがたい。2006年に急逝されたとのことで、同じときに生きていたことに驚きと感謝。 これからも読み続けたい。読み続けなければならない気がする。 自分の感受性くらい はもちろん、今回響いたものはこちら。 「ギラリと光るダイヤのような日」 世界に別れを告げる日に ひとは一生をふりかえって じぶんが本当に生きた日が あまりにすくなかったことに驚くだろう 「怒るときと許すとき」 女がひとり 頬杖をついて 慣れない煙草をぷかぷかふかし 油断すればぽたぽた垂れる涙を 水道栓のようにきっちり締め 男を許すべきか怒るべきかについて 思いをめぐらせている 「汲む」 あらゆる仕事 すべてのいい仕事の核には 震える弱いアンテナが隠されている 「一人は賑やか」 恋人よ まだどこにいるのかもわからない 君 一人でいるとき 一番賑やかなヤツであってくれ 「時代遅れ」 そんなに情報集めてどうするの そんなに急いで何するの 頭はからっぽのまま 「歳月」 たった一日っきりの 稲妻のような真実を 抱きしめて生き抜いている人もいますもの --- こうやって書き写してみると、ひらがなと漢字の絶妙なバランスにも気づく。こういうところ、まねしていきたい。

Posted by ブクログ

2023/02/04

茨木のり子さんの詩集ですね。 永遠の詩シリーズです。 このシリーズはほんとうに、詩との出会いを形づくるきっかけを結びつけてくれますね。 茨木さんの詩は、初めて味わいましたが、私の心に深くすんなり、ほんとうにすんなり受け入れました。 詩集を読むのはかなりの想像力と理解力、感性を駆使...

茨木のり子さんの詩集ですね。 永遠の詩シリーズです。 このシリーズはほんとうに、詩との出会いを形づくるきっかけを結びつけてくれますね。 茨木さんの詩は、初めて味わいましたが、私の心に深くすんなり、ほんとうにすんなり受け入れました。 詩集を読むのはかなりの想像力と理解力、感性を駆使しますが、茨木さんの詩は、飾りがなくそれでいて、真相を的確に捕らえられていて、情愛と励ましに溢れています。   みずうみ  《だいたいお母さんてものはさ   しいん   としたところがなくちゃいけないんだ》    名台詞を聴くものかな!  ふりかえると  お下げとお河童と  二つのランドセルがゆれてゆく  落葉の道  お母さんだけとはかぎらない  人間は誰でも心の底に  しいんと静かな湖をもつべきなのだ  田沢湖のように深く青い湖を  かくし持っているひとは  話すとわかる 二言 三言で  それこそ しいんと落ちついて  容易に増えも減りもしない自分の湖  さらさらと他人の降りてはゆけない魔の湖    教養や学歴とはなんの関係もないらしい  人間の魅力とは  たぶんその湖のあたりから  発する霧だ  早くもそのことに  気がついたらしい  小さな  二人の  娘たち この詩集は、茨木のり子さんの全詩より三十六編を選び出されています。 選者の高橋順子さんの言葉 「言葉は平易であるが、最初から不思議なくらい洗練されていた。時々俗語や文語が混じり、それがじつに所を得て、いきいきと親しみやすい表情を浮かべているのが、茨木詩を読む楽しみの一つでもある。修飾をはらい、畳みかけるように強い言葉の中に、たおやかな言葉を見出すこともある。」 心に響く「言の葉」の詩集ですね。

Posted by ブクログ

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