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民主主義が一度もなかった国・日本 幻冬舎新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2009/11/30 |
JAN | 9784344981522 |
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民主主義が一度もなかった国・日本
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商品レビュー
3.8
38件のお客様レビュー
(2010/2/3) このミヤダイって人はどうしてこうまぁ知的好奇心をくすぐることが言えるんだろ。 TBSラジオで聞いてても、文章を読んでも(といってもこの本は対談集なので、ある意味話し言葉ではあるが)痛快なんだろうか。 難解なんだけど、全くお手上げというわけではないんで、読み進...
(2010/2/3) このミヤダイって人はどうしてこうまぁ知的好奇心をくすぐることが言えるんだろ。 TBSラジオで聞いてても、文章を読んでも(といってもこの本は対談集なので、ある意味話し言葉ではあるが)痛快なんだろうか。 難解なんだけど、全くお手上げというわけではないんで、読み進められる。 この福山という方、民主党代議士で外務副大臣。 偉くなっても腰の低い方で、宮台さんとは数年来の仲のようです。 そんな二人が日本を語る。自民政権を切る。斬る。 宮台論理は ・政策を官僚任せにし、結果官僚が官僚をコントロールする形にしたのが自民の最大の問題 官僚は政策を通じて政治家がコントロールしなくてはいけない 官僚は優秀。自己の役割を最大限に達成する方法をやっているだけ。 ・マスメディアの稚拙さ。野党民主マニフェストに対して政権政党自民は実績で争うべき。 「マニフェスト論争」などとするのは笑止。 記者会見でも碌な質問が出来ない。斬れる質問をしているのはフリーランス。 と、自民とマスコミを斬ってる。 そのうえで、若手でも気軽に党首に電話できる間柄の民主党がどう変えていくか。 政治を 市場主義ー談合主義 軸と 権威主義ー参加主義 軸にわけたフレームワークが面白い。 文化的にアメリカは市場主義、ヨーロッパ、日本は談合主義。 民主化は権威主義から参加主義への移行。 旧自民は談合主義の権威主義、小泉自民は市場主義の権威主義。あらら。 twitterでもそうだが、とにかくもう情報を一部の人間だけのものにすることはできない時代。後戻りはできない。その中で国民、政治家、官僚はどう行動すべきか。 それとこの福山哲郎氏もなかなかいいこといってる。今まで知らなかったが期待してよさそうに思えた。 鳩山首相の温暖化ガス25%削減発言のもつ真の意味も十分伝えてくれている。 (この本はCOP15の前に書かれている) 今の政治の流れを知る上で必読の一冊といえる。 世の中はすさまじい速さで動いている。
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今エネルギー問題で日本でもEVシフトが進んでいる状況であるが、2009年のこの対談の時から、環境問題は政治問題でいち早くそのゲームに参加することが重要だと訴えられていたことに驚いた。 14年遅れでなぜ日本がCO2削減やEVへ舵を切る必要性が高いのかを理解できた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
もうずいぶん前のことのように思えるけれど、民主党政権ができて鳩山首相が誕生して割と直後に行われた福山×宮台対談。 福山氏は至極まともなことを言っていると思うし、新しい時代の幕開けを想像させる語り口に満ちている。ただそれは当時のことで、今は民主党は下野し、党自体がなくなった。これだけの内容が語られていながら、なぜ民主党はあっという間に下野したのか。それを考えながら読むと面白い気がした。 民主主義がどうのこうのと対談しているというよりは、民主党が政権をとったというのは、日本に何が起こったからなのか、何を期待されて民主党が政権を取れたのかという論点であるように思う。 中身はとても面白い。一方で、繰り返しになるがこれだけの哲学と使命感を持った政権がなぜあっという間に下野したのか。それをセットで考えながら読むべき一冊。 特に民主党が力を入れていた「マニフェスト」についての箇所は面白かった。「与党は実績で、野党はマニフェストで」なんて、言われたら当たり前だけど言われないと「ああそうか」とならない。まだまだ勉強が足りないと痛感した。 「宮台 アンソニー・ギデンズがいうように、『包摂』は福祉国家へのぶら下がりと違って『参加』抜きでは成り立たない。企業のように競争に耐える工夫に『参加』せずに地域主権化は無理です」(位置No.1201)
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