民主主義が一度もなかった国・日本 の商品レビュー
2026.1.8 読了。 2009年の民主党政権時代に発刊された本。 かなり力の入った文体であるが、内容は分かりにくく、心に響かない。
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(2010/2/3) このミヤダイって人はどうしてこうまぁ知的好奇心をくすぐることが言えるんだろ。 TBSラジオで聞いてても、文章を読んでも(といってもこの本は対談集なので、ある意味話し言葉ではあるが)痛快なんだろうか。 難解なんだけど、全くお手上げというわけではないんで、読み進...
(2010/2/3) このミヤダイって人はどうしてこうまぁ知的好奇心をくすぐることが言えるんだろ。 TBSラジオで聞いてても、文章を読んでも(といってもこの本は対談集なので、ある意味話し言葉ではあるが)痛快なんだろうか。 難解なんだけど、全くお手上げというわけではないんで、読み進められる。 この福山という方、民主党代議士で外務副大臣。 偉くなっても腰の低い方で、宮台さんとは数年来の仲のようです。 そんな二人が日本を語る。自民政権を切る。斬る。 宮台論理は ・政策を官僚任せにし、結果官僚が官僚をコントロールする形にしたのが自民の最大の問題 官僚は政策を通じて政治家がコントロールしなくてはいけない 官僚は優秀。自己の役割を最大限に達成する方法をやっているだけ。 ・マスメディアの稚拙さ。野党民主マニフェストに対して政権政党自民は実績で争うべき。 「マニフェスト論争」などとするのは笑止。 記者会見でも碌な質問が出来ない。斬れる質問をしているのはフリーランス。 と、自民とマスコミを斬ってる。 そのうえで、若手でも気軽に党首に電話できる間柄の民主党がどう変えていくか。 政治を 市場主義ー談合主義 軸と 権威主義ー参加主義 軸にわけたフレームワークが面白い。 文化的にアメリカは市場主義、ヨーロッパ、日本は談合主義。 民主化は権威主義から参加主義への移行。 旧自民は談合主義の権威主義、小泉自民は市場主義の権威主義。あらら。 twitterでもそうだが、とにかくもう情報を一部の人間だけのものにすることはできない時代。後戻りはできない。その中で国民、政治家、官僚はどう行動すべきか。 それとこの福山哲郎氏もなかなかいいこといってる。今まで知らなかったが期待してよさそうに思えた。 鳩山首相の温暖化ガス25%削減発言のもつ真の意味も十分伝えてくれている。 (この本はCOP15の前に書かれている) 今の政治の流れを知る上で必読の一冊といえる。 世の中はすさまじい速さで動いている。
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今エネルギー問題で日本でもEVシフトが進んでいる状況であるが、2009年のこの対談の時から、環境問題は政治問題でいち早くそのゲームに参加することが重要だと訴えられていたことに驚いた。 14年遅れでなぜ日本がCO2削減やEVへ舵を切る必要性が高いのかを理解できた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
もうずいぶん前のことのように思えるけれど、民主党政権ができて鳩山首相が誕生して割と直後に行われた福山×宮台対談。 福山氏は至極まともなことを言っていると思うし、新しい時代の幕開けを想像させる語り口に満ちている。ただそれは当時のことで、今は民主党は下野し、党自体がなくなった。これだけの内容が語られていながら、なぜ民主党はあっという間に下野したのか。それを考えながら読むと面白い気がした。 民主主義がどうのこうのと対談しているというよりは、民主党が政権をとったというのは、日本に何が起こったからなのか、何を期待されて民主党が政権を取れたのかという論点であるように思う。 中身はとても面白い。一方で、繰り返しになるがこれだけの哲学と使命感を持った政権がなぜあっという間に下野したのか。それをセットで考えながら読むべき一冊。 特に民主党が力を入れていた「マニフェスト」についての箇所は面白かった。「与党は実績で、野党はマニフェストで」なんて、言われたら当たり前だけど言われないと「ああそうか」とならない。まだまだ勉強が足りないと痛感した。 「宮台 アンソニー・ギデンズがいうように、『包摂』は福祉国家へのぶら下がりと違って『参加』抜きでは成り立たない。企業のように競争に耐える工夫に『参加』せずに地域主権化は無理です」(位置No.1201)
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今の民主党がベストとは思わないが硬直化していた自民党政治にノーを突きつける意味で民主党が政権を担った意義が大変大きかったことがよくわかる。福山氏のような政治家が増えてくればよいと思った。 また同感したのはマスコミの政治報道のレベルが低いことへの批判について。八ツ場ダムにせよ温暖化...
今の民主党がベストとは思わないが硬直化していた自民党政治にノーを突きつける意味で民主党が政権を担った意義が大変大きかったことがよくわかる。福山氏のような政治家が増えてくればよいと思った。 また同感したのはマスコミの政治報道のレベルが低いことへの批判について。八ツ場ダムにせよ温暖化問題にせよ思っていたことを代弁していた。世の中の主流がこちらだと信じたい。
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自民党から民主党への政権交代を果たした直後の興奮と、その後の凋落を知る立場からすれば、まさに虚しいばかりの宮台真司と福山哲郎による対論。 ここで変えようとしていたものが、なぜ変えられず、それどころか退行してしまったのはなぜなのか、改めて考えないといけません。次の政権交代のために。
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民主党政権が誕生して1ヶ月を経た頃におこなわれた、社会学者の宮台真司と、外務副大臣(当時)の福山哲郎の対談です。新しい政治がはじまるという期待に満ちた二人の言葉が随所に見られるのですが、安倍政権が高い支持率を維持している現在読むには、ややつらいものがあります。 本書の冒頭で宮台...
民主党政権が誕生して1ヶ月を経た頃におこなわれた、社会学者の宮台真司と、外務副大臣(当時)の福山哲郎の対談です。新しい政治がはじまるという期待に満ちた二人の言葉が随所に見られるのですが、安倍政権が高い支持率を維持している現在読むには、ややつらいものがあります。 本書の冒頭で宮台が、市場主義対談合主義、権威主義対参加主義の二つの座標軸で構成される大枠を示して、民主化とは権威主義から参加主義へと移行することを意味するのであり、そのさい、個人を社会的に包摂することがめざされなければならないという見解が示されています。それにつづいて、二大政党制そのものよりも、民主化への移行が重要だと主張しています。ただ、自民党の一人勝ちとなった現在から見ると、政治参加を含む個々人の社会的包摂を実現するフォーマットとして、二大政党制を確立させるというのも、重要だったのではないかという気がします。 もうひとつ気になったのは、民主党政権が打ち出した「東アジア共同体構想」です。宮台もこのころしきりに「亜細亜主義」を語っていましたが、本書ではその境界設定問題が取り上げられ、境界設定は恣意的だが任意ではないという主張が提示されます。ただこれも、現在の安倍政権が中国封じ込めという、まったく政治的に反対の立場に沿った境界を設定して、アジア・太平洋地域における実のある外交を展開しているのは、皮肉な事実だという気がします。
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―――――――――――――――――――――――――――――― 運転手も運転経験が乏しいなら、乗客たちも命令して監視する経験が乏しい。運転手のミスや乗客たちの頓珍漢でバスはあちこちにゴッツンコ。 その都度の目的やルートを適切に指示できない「自分自身」に、嫌気がさした乗客たちが、全...
―――――――――――――――――――――――――――――― 運転手も運転経験が乏しいなら、乗客たちも命令して監視する経験が乏しい。運転手のミスや乗客たちの頓珍漢でバスはあちこちにゴッツンコ。 その都度の目的やルートを適切に指示できない「自分自身」に、嫌気がさした乗客たちが、全てを運転手のせいにして、頬被りをしかねない。4 それどころか「考えないで、俺に任せろ」という馬鹿な運転手に、再び「丸投げ」しかねない。5 ―――――――――――――――――――――――――――――― 官僚が、大臣、副大臣、政務官の間にお互いのコミュニケーションがないことを前提に、徹底的に情報を分断するんですよね。 ダイレクトに電話しちゃうと、頭越しで誰かの顔潰したという話になっちゃうわけね。109 役人が手練手管に長けているので政治家が手玉に取られているというのではなく、むしろ、自民党の派閥政治的な仕組みに官僚制が適応して、ある種の最適化を行った結果、役人のハンドリング能力が上がっている点にありますね。114 ―――――――――――――――――――――――――――――― 「慣れ親しみ」の中に埋没しがちなこうした傾向を、丸山眞男は「作為の契機の不在」と呼びます。「慣れ親しみ」を害するものに否定的に反応しがちなものの、環境が変わってしまえば、やがて新しい環境に何事もなかったかのように「慣れ親しんで」しまう。207 でもね、結局のところ、ゲームはいつかは変わるんです。今までもそうだったでしょう。207 ―――――――――――――――――――――――――――――― 「緑を使った国土再建」こそは、遠い将来にわたって、最後の、そして最大の……。254 ダムにもいろんなダムがある。護岸にもいろんな護岸がある。想像力を豊かにすることで、公共事業を、従来とは比較にならない「良きもの」にもできるのですね。255 ―――――――――――――――――――――――――――――― 潜在フレームを書き換える程度のことで人格は変わらないからです。人格を含めたリソースの使い方が変わるだけ。分かりやすく言えば、自信がつくことと人格が変わることとの間には、何の関係もないのです。 非常時のパフォーマンスを上げるべく、平時のリソースをどう組み替えるか。だからこそアウェアネス(気づき)の訓練と呼ばれるのです。256 意識的に選択できるものの領域を拡げる訓練です。それが日本では「人格改造」として受け入れられてしまった。 改元観念に象徴されるような「空気の一新」「丸ごとの変化」という祝祭と結びついた原初的観念が支配しやすく、かわりに「リソースを組み換えてパフォーマンスを上げる」という戦略的観念がなじみにくいのです。 日本社会が使えるリソースはこれから大して変わらない。でもリソースを組み換えられる。組み換えればパフォーマンスは一変する。257 ―――――――――――――――――――――――――――――― 崇高なるものへと統合されることによる尊厳。自由に物が言えて行動ができる中で自分自身の試行錯誤で培った自己信頼としての尊厳。どちらが強力かといえば、圧倒的に後者だというんですよ。259 ――――――――――――――――――――――――――――――
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2009年出版。 社会学者の宮台真司氏と当時民主党議員の福山哲郎氏の対談本。 ちょうど自民党政権から民主党政権になったときの話だから、まだ民主党が隆盛な時期。当時は自民党が負けて民主党になるのは自明のことだったが、今思うと民主党よ・・・という感は否めない。しかしこの本に書いてあっ...
2009年出版。 社会学者の宮台真司氏と当時民主党議員の福山哲郎氏の対談本。 ちょうど自民党政権から民主党政権になったときの話だから、まだ民主党が隆盛な時期。当時は自民党が負けて民主党になるのは自明のことだったが、今思うと民主党よ・・・という感は否めない。しかしこの本に書いてあったように、民主党は政策はいろいろ考えていたかもしれないが、政治過程についてやはりまだ未熟だったと言わざるをえない。しかしそれは与党にならない限りどうしようもないのだが。 また、野党はマニフェストで勝負をして、与党は実績で勝負するというのは確かにと思った。メディアは各党のマニフェストを比較したりするが、与党はマニフェストがあるなら、じゃあやれよって話になるから(笑) 自民、民主どうこうもあるけど、やっぱ日本の空気感というか、メディア含め民度が低いというか、今まで自民党政権の間に政治家に丸投げしていたのは、大いに反省したほうがよいと思った。 福山氏が言っていたが、当時の民主党議員は何気ない生活の中で接する人たちに称揚されていたというのは少し驚いた。当時の自分がそんなに民主党に期待感を持っていたわけではなかったから。今では民主党議員は、民主党というだけでかなりディスられたりもしているけど、その中でもできる議員さんは苦境を超克してほしいと思っています。 あと、やっぱり小沢一郎は政治過程や選挙に関しては強いし、原発再稼働を唱えている人は超保守的だし、この本読んでると、クリーンエネルギーにはさまざまな可能性があるのではないかと思えてきた。 本の内容としては、要所要所単語がわからなかったりで、もっと色々知識をつけたいなと思った。
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希望に満ちた書。 地震の前に読んだが、地震の後はこれは無理だと実感。非常によいビジョンだが、地震なくてもズルズルいって達成しない気もする。
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