上海クライシス(上) 集英社文庫

春江一也【著】

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2009/11/25
• JAN: 9784087465013

商品レビュー

2022/02/22

元外交官の小説でもあり、どこか現実とオ－バ－ラップしたところがきっとある、と思いながら読むととても興味深いです。
約15年前に書かれたものですが、今まさにクロ－ズアップされている問題、『新疆ウイグル自治区』の問題であり、身近に感じました。
とても謎めいた中国の核心部分を垣間見たようで‥
とてもスリリングな小説です、是非、一読を。

2018/11/18

新疆ウイグル自治区のウルムチで、中国からの分離独立を求めるイスラム系過激派による自爆テロが勃発。主犯格の少年ヤマン・エルデン、自爆の犠牲になったのはヤマンの許嫁エルダ。ヤマンは、カラコルム山脈を超えて逃亡。その後、アメリカへと渡り、貿易センタービルの爆破テロ事件に遭遇する。一方、ヤマンの妹ライラ・エルデンは、上海へ逃亡する。そこで出会うのが、上海領事館に勤める香坂、通信機メーカーから外務省の電信官に転職したノンキャリであった。

2013/03/26

この作家はやはりおもしろい。運命というものを安易に使いすぎるきらいはあるし、テロリストの転身がそんなに簡単なのかという違和感はあるが、そこは小説なので、まあいいでしょう。