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失われた町 集英社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2009/11/25 |
JAN | 9784087464986 |
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商品レビュー
3.6
127件のお客様レビュー
何かやっと読み終わったという気持ちがする 失われる町との対決や登場人物など魅力的なんですが、何故か語られない所が多々ある為、そこが気になってイマイチストーリーにのめり込めなかった 舞台は日本ぽいけど日本じゃないの?居留地は中国のこと?高射砲って何のためにあるの?分離って普通なの?...
何かやっと読み終わったという気持ちがする 失われる町との対決や登場人物など魅力的なんですが、何故か語られない所が多々ある為、そこが気になってイマイチストーリーにのめり込めなかった 舞台は日本ぽいけど日本じゃないの?居留地は中国のこと?高射砲って何のためにあるの?分離って普通なの? ハイポーションて何?て感じでキリが無いほど謎設定が多すぎる 茜が回収員時代から最期に関係者が勢揃いする所までストーリーが連なるところは非常に感心しましたが、他のことがいちいち気になり没入できずに頁がなかなか進まず勿体無い作品と思います
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何らかの影響で、町の住民が消える。月ヶ瀬町もその一つであり、消滅後に月ヶ瀬町の記録としての痕跡を消す回収業を行う人々の物語。 明らかに眉村卓を意識したようなタイトルだが、内容はいつもの三崎亜記である。しかし、印象は悪い1冊だ。 良いところは、読みやすい。複雑なはずのストーリー...
何らかの影響で、町の住民が消える。月ヶ瀬町もその一つであり、消滅後に月ヶ瀬町の記録としての痕跡を消す回収業を行う人々の物語。 明らかに眉村卓を意識したようなタイトルだが、内容はいつもの三崎亜記である。しかし、印象は悪い1冊だ。 良いところは、読みやすい。複雑なはずのストーリーだが、わからないならわからないなりに読み進めることが出来る。わからない状態でも、なんとなく誰がどうしたのかはつかめるというところはこの本の利点だろう。 しかし、悪いところはたくさん有る。まず「町の記憶」だったり「澪引き」などの、作者の作ったテクニカルタームをカッコ付けで表現されるのだが、悪い意味で中二病の作者が、自分の中の世界に酔っているようにしか思えない。また、町が消えるメカニズムや、境界がどうなっているのかといったような読者の一番気になる部分については、登場人物はすべて理解しているのに対して、全く説明がなされない。 さらに、「別体」などと、ただでさえよくわからない世界観に、さらによくわからないものを混ぜ込んだのも印象が悪い。それはそれで別の作品にすればよいのではないのか。 作者の他の本も読んでいるが、すべての作品で不満なのが、SFとして描かれているにも関わらず、何がどうなるというメカニズムの部分にはノータッチで、不思議なことが起こってしまったからしゃーないやんという諦めのようなものを感じる。 SF(とホラー)の要は、メカニズムである。町のどの部分から起こっているのか、消滅した人はどうなったのか、ペットは?植木は?というところが、なんとなくでも描かれる必要が有る。一方で、いつか自分も消えてしまうかもという恐怖が、登場人物にわからないものでなければ読んでいて緊迫感を感じないために面白くない。 ワタシが最も嫌う作品に、SFのように書かれていて、最後に純文学として逃げるというものが有る。三崎亜記という作家はそのギリギリのところにいる。しかし、この作品はダメだろう。SFにも純文学にもなっていない。もうちょっと何とかならなかったのか。読むのなら他の作品を手に取るべきである。
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※このレビューにはネタバレを含みます
失われた町 30年に一度、ある町の住民が突然失われるという現象に巻き込まれた人々の物語です。 「となり町戦争」と同様に、無機質で冷たい官僚機構の中に情緒ある物語が展開されるので、物語が引き立っています。 この物語には何人もの主人公がおり、それぞれの体験から町が失われるという現象に否応なく巻き込まれたり、進んで対峙したりしていきます。冒頭で次の消失を防ごうとする様子が大きなインパクトを持って語られますが、続く各章で、大円団に向かって収束していく主人公達の軌跡が丁寧に語られていきます。語られるにつれて登場人物同士の関わり合いがだんだんとわかってくるという構成はとてもわくわくしながら読むことができました。 主題は「思いの継承」でしょうか?町の消失という現象に立ち向かっていく間に多くの人が亡くなっていきます。それでも、そういった人々の思いを受け継ぎ、それを「生きる力」に変えていく。そういった繋がりによる明日への希望。とても、感銘をうけた竹蔵でした。 竹蔵
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