失われた町 の商品レビュー
ある種のディストピア文学と知り。30年に一度、住民と共に町が「消滅」してしまう。消失の更なる拡大を防ぐため、政府により国民の感情はコントロールされ、町に関する記録は悉く抹消される。そんな中、次なる消滅に対抗しようと人々はそれぞれ出来得る形で抗うが…。 う〜ん 面白くない訳ではな...
ある種のディストピア文学と知り。30年に一度、住民と共に町が「消滅」してしまう。消失の更なる拡大を防ぐため、政府により国民の感情はコントロールされ、町に関する記録は悉く抹消される。そんな中、次なる消滅に対抗しようと人々はそれぞれ出来得る形で抗うが…。 う〜ん 面白くない訳ではなかったが、あらゆる意味で「古臭い」小説で、なんとかギリギリ耐えられた、という感じ。女性の行動が無防備過ぎて非現実的、女性の殆どがケア要員、異性愛至上主義的…。ドラッグと音楽の描写も多分自分が生まれる前のものでは…。逆に消滅や汚染に対する偏見や差別の描写は正に東日本大震災時のリアクションを予知したもので、とても感心した。 たった20年近く前の作品ですらここまで苦痛に感じるのであれば、国内小説は新刊を中心に読んだ方が無難かもしれない。
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全然ハマらなかった。これはSF?終わり方は突然で、そこも拍車をかけて「?」となってしまった。 街がなくなるということを誰にも話せずただただ受け入れるというお話。後から登場してきた人物が知った感じで振る舞っていたり、常識では考えられないことが普通として描かれているので、理解力が乏し...
全然ハマらなかった。これはSF?終わり方は突然で、そこも拍車をかけて「?」となってしまった。 街がなくなるということを誰にも話せずただただ受け入れるというお話。後から登場してきた人物が知った感じで振る舞っていたり、常識では考えられないことが普通として描かれているので、理解力が乏しい自分は置いてけぼり。 初の三崎亜記作品。他の著書もこんな感じなのかなー。
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何かやっと読み終わったという気持ちがする 失われる町との対決や登場人物など魅力的なんですが、何故か語られない所が多々ある為、そこが気になってイマイチストーリーにのめり込めなかった 舞台は日本ぽいけど日本じゃないの?居留地は中国のこと?高射砲って何のためにあるの?分離って普通なの?...
何かやっと読み終わったという気持ちがする 失われる町との対決や登場人物など魅力的なんですが、何故か語られない所が多々ある為、そこが気になってイマイチストーリーにのめり込めなかった 舞台は日本ぽいけど日本じゃないの?居留地は中国のこと?高射砲って何のためにあるの?分離って普通なの? ハイポーションて何?て感じでキリが無いほど謎設定が多すぎる 茜が回収員時代から最期に関係者が勢揃いする所までストーリーが連なるところは非常に感心しましたが、他のことがいちいち気になり没入できずに頁がなかなか進まず勿体無い作品と思います
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何らかの影響で、町の住民が消える。月ヶ瀬町もその一つであり、消滅後に月ヶ瀬町の記録としての痕跡を消す回収業を行う人々の物語。 明らかに眉村卓を意識したようなタイトルだが、内容はいつもの三崎亜記である。しかし、印象は悪い1冊だ。 良いところは、読みやすい。複雑なはずのストーリー...
何らかの影響で、町の住民が消える。月ヶ瀬町もその一つであり、消滅後に月ヶ瀬町の記録としての痕跡を消す回収業を行う人々の物語。 明らかに眉村卓を意識したようなタイトルだが、内容はいつもの三崎亜記である。しかし、印象は悪い1冊だ。 良いところは、読みやすい。複雑なはずのストーリーだが、わからないならわからないなりに読み進めることが出来る。わからない状態でも、なんとなく誰がどうしたのかはつかめるというところはこの本の利点だろう。 しかし、悪いところはたくさん有る。まず「町の記憶」だったり「澪引き」などの、作者の作ったテクニカルタームをカッコ付けで表現されるのだが、悪い意味で中二病の作者が、自分の中の世界に酔っているようにしか思えない。また、町が消えるメカニズムや、境界がどうなっているのかといったような読者の一番気になる部分については、登場人物はすべて理解しているのに対して、全く説明がなされない。 さらに、「別体」などと、ただでさえよくわからない世界観に、さらによくわからないものを混ぜ込んだのも印象が悪い。それはそれで別の作品にすればよいのではないのか。 作者の他の本も読んでいるが、すべての作品で不満なのが、SFとして描かれているにも関わらず、何がどうなるというメカニズムの部分にはノータッチで、不思議なことが起こってしまったからしゃーないやんという諦めのようなものを感じる。 SF(とホラー)の要は、メカニズムである。町のどの部分から起こっているのか、消滅した人はどうなったのか、ペットは?植木は?というところが、なんとなくでも描かれる必要が有る。一方で、いつか自分も消えてしまうかもという恐怖が、登場人物にわからないものでなければ読んでいて緊迫感を感じないために面白くない。 ワタシが最も嫌う作品に、SFのように書かれていて、最後に純文学として逃げるというものが有る。三崎亜記という作家はそのギリギリのところにいる。しかし、この作品はダメだろう。SFにも純文学にもなっていない。もうちょっと何とかならなかったのか。読むのなら他の作品を手に取るべきである。
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失われた町 30年に一度、ある町の住民が突然失われるという現象に巻き込まれた人々の物語です。 「となり町戦争」と同様に、無機質で冷たい官僚機構の中に情緒ある物語が展開されるので、物語が引き立っています。 この物語には何人もの主人公がおり、それぞれの体験から町が失われるという現象に否応なく巻き込まれたり、進んで対峙したりしていきます。冒頭で次の消失を防ごうとする様子が大きなインパクトを持って語られますが、続く各章で、大円団に向かって収束していく主人公達の軌跡が丁寧に語られていきます。語られるにつれて登場人物同士の関わり合いがだんだんとわかってくるという構成はとてもわくわくしながら読むことができました。 主題は「思いの継承」でしょうか?町の消失という現象に立ち向かっていく間に多くの人が亡くなっていきます。それでも、そういった人々の思いを受け継ぎ、それを「生きる力」に変えていく。そういった繋がりによる明日への希望。とても、感銘をうけた竹蔵でした。 竹蔵
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「こんなに美しく、哀しい作品を書ける人がいるのか。」 これが読んでいる途中で何度も思った感想。実際電車の中で読んでいて何度も目を潤ませることになった。 人々に忌み嫌われながらも町の消滅を解明し、止めようとする人たちは、みな心に傷を負っていて、それでも自分の身を犠牲にしてでも消滅を止めようと奮闘する。 登場する名前のある人物にはすべてに役割があって、ちょい役のようでも伏線のように後で効いてきたりする。そういう上手さもある。 悲壮な努力の結果は報われたのか、新たな問題を生み出したのかはわからないし、今回使えた手は次回使えない(消失した双子はいないし、属体のひびきはおそらく戻ってこられない。消滅耐性をもったのぞみも次回は高齢になってくるし、そもそも今回無事帰還できるのかも不明)。次につながるのかわからない方法だが、それまで無力だった人類からすれば大きな一歩でもある。”新しい方法”ではなく、理不尽な現象を克服しようとする人間の”努力”にスポットが当てられた作品だと思う。だから美しい。 作者は(名前から)女性だと思って買ったのだが、扉の部分で男性だと分かった。内容を読むと、確かに男性っぽい。 続編(?)があるらしいので、そのうち買って読んでみようと思う。
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あまり多くを説明せずに作者が創造した世界に読者を引きずり込むのは難しい。 「失われた町」というコンセプトそのものは面白い。そこに関する部分は比較的楽しく読めた。 ただ、それ以外の、「居留地」や「澪引き」、「古奏器」、「強化誘引剤」、「分離者」…とにかくいろんなオリジナル要素が詰め...
あまり多くを説明せずに作者が創造した世界に読者を引きずり込むのは難しい。 「失われた町」というコンセプトそのものは面白い。そこに関する部分は比較的楽しく読めた。 ただ、それ以外の、「居留地」や「澪引き」、「古奏器」、「強化誘引剤」、「分離者」…とにかくいろんなオリジナル要素が詰め込まれすぎていて、さらにそれらについてほとんど説明もないままストーリーが進行するので、ついていけなくなった。 あまり説明をしすぎても野暮ったくなるし、かといってここまであっさりしていると読者として戸惑う。難しいところ
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「町」を生きているものとして取り扱っているところが面白かった。その分定義やルールづけもされており、理解しながら読み進めることができた。
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一つの町が失われるということは、単に地名や場所としての町が失われるという意味だけでなく、その町で生活していた人々の暮らしそのものが失われるという事実を突きつけられました。その時まで普通にあった町が突然失われる…という不条理の中で、残された人々の抱える大事な人々を失った静かな悲しみに胸を打たれます。 消滅の連鎖が起こってしまうために大々的に悲しむことすら許されない中で、失われた大事な人の遺志を継ぎ「消滅」と戦う方法を模索する人々の姿は、絶望の中にある希望の光のようで私も勇気づけられました。
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読み物として、世界観を作り出す中で語られる固有名詞、特に地名・人名ではないキーワードとして使われる用語・概念の解説が淡白なので、没入してこないと賛否両論分かれる作品だと思った。映像化はうまくやれば効果的に表現できるのではないかと思った。かなり一気に読み切れる作品だった。分割された...
読み物として、世界観を作り出す中で語られる固有名詞、特に地名・人名ではないキーワードとして使われる用語・概念の解説が淡白なので、没入してこないと賛否両論分かれる作品だと思った。映像化はうまくやれば効果的に表現できるのではないかと思った。かなり一気に読み切れる作品だった。分割された登場人物のエピソードが、最後に一気に結合していく感じは良かった。
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