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他人と暮らす若者たち 集英社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2009/11/22 |
JAN | 9784087205183 |
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他人と暮らす若者たち
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他人と暮らす若者たち
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商品レビュー
3.3
20件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
家族と暮らす生活やワンルームマンションでの暮らし方との違いが、結果的にシェアにおける公的な空間や公共性の意味を変容させ、私的な空間とプライバシーおん意味をも変容させているのではないだろうか。シェアという形態のもとでは、公的な空間としてきな空間とは相反する存在ではなく、相補的な関係にあるとさえいえるのである。(p.128) 科学者である村上陽一郎は、セットで用いられがちな安全と安心の対立関係を描くなかで、「安全は達成された瞬間から崩壊が始まる」と主張する。つまり、「これで安全」「ここは安全」と宣言された瞬間から、人は安心して警戒を解き、そのことがまさに危機を招くことになってしまうのである。(p.144) 他人と協力することは、それが何であれ、他人とコストを分け合うことである。何かを一人で独占すれば、たしかに便利でいつでも自分の好きに利用できる反面、すべてのコストを自分で担わなければならない。逆に、他人とうまく分け合えば、話し合ったりルールを守ったりする手間がかかる反面、コストを分担して安くあげることができる。(p.181) つい忘れがちなことだが、実は家族だって利害の異なる他人だという点だ。共働き夫婦の家事・育児の分担における対立をみるまでもなく、生活のあらゆる場面で、誰が何をどの程度負担し、誰がどの程度利益を得るのかは、よほど互いに余裕がない限り、常に争いの種となるはずである。これは、血がつながっていようが愛があろうが基本的には関係ない。
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[ 内容 ] 若年貧困層やプレカリアートに関する様々な議論が交わされる中、一人暮らしでもなく、恋人・家族との同居でもない、第三の居住のかたちが、若者たちの間で試され始めている。 本書は、ロストジェネレーション世代の社会学者である著者が、ルームシェア、またはシェアハウジングと呼ばれ...
[ 内容 ] 若年貧困層やプレカリアートに関する様々な議論が交わされる中、一人暮らしでもなく、恋人・家族との同居でもない、第三の居住のかたちが、若者たちの間で試され始めている。 本書は、ロストジェネレーション世代の社会学者である著者が、ルームシェア、またはシェアハウジングと呼ばれる「他人との同居」を数年間にわたり調査した記録であり、居住問題に焦点を当てたユニークな論考である。 安い家賃で快適な住まいを獲得できるシェアハウジングが、日本ではなぜ欧米ほど広まらないのか? 家族と他人との境界線とは。 [ 目次 ] 第1章 家族と暮らすか一人で暮らすか 第2章 シェアとは何か 準備編 第3章 シェアのきっかけと魅力 証言編1 第4章 シェアへの不満と困難 証言編2 第5章 共用スペースと個室の意味 証言3 第6章 シェアのことがわからない 疑問編 第7章 新しい住まい方の模索 展望編 終章 公共性と親密性の再編成 [ 問題提起 ] [ 結論 ] [ コメント ] [ 読了した日 ]
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シェアハウス(及び単に「シェア」)というものに対する認知度は上がってきていると思いますし、それも現在(2014年)ではWebサービスやアプリの登場によって一部の人を中心に加速していると思います。 ただその上でも、(現在の日本だと比較的顕著なのでしょうが、)居住形態として「家族...
シェアハウス(及び単に「シェア」)というものに対する認知度は上がってきていると思いますし、それも現在(2014年)ではWebサービスやアプリの登場によって一部の人を中心に加速していると思います。 ただその上でも、(現在の日本だと比較的顕著なのでしょうが、)居住形態として「家族暮らし」または「一人暮らし」以外の、「他人との生活」というものの認識が人々にあまりない状況であるため、一般的になるのはまだ時間がかかりそうです。 「シェア」が一般的になるためには、人の意識が更新されていく必要があるので、世代が1つ進む程度という意味で数十年単位で時間がかかるでしょう。(本書は2009年発行ですが2014年現在でもあまり一般への浸透具合が変わっていない感覚があります。) 本書の内容について少し。 家族も共同生活をする相手であることを意識する次の一文は自分にとって新しい見方でした。 (※シェアと家族暮らしの面倒さを比較している項で)「もし、あなたが家族との共同生活に面倒を感じていないとすれば、家族の中の誰かに面倒を押し付けている可能性はないだろうか。」
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