「荘子」の人間学

守屋洋【著】

• 販売会社／発売会社: 日経BP社/日経BP出版センター
• 発売年月日: 2009/11/16
• JAN: 9784822247805

商品レビュー

2014/01/07

とても良かったです。物語でないので、読む本が無ければ繰り返し読むのもよいかなという本。

荘子は流れに身を委ねつつ、己を失うなという

流れに身を委ね、己も喪失した身としては身に染みる言葉が多かったです。

己を主張するのが身を守ることでもない、流れに委ねるだけでも何も得られない。

流れの中に己があってこそ、なんだなと思いました。

仕事とか私生活とか大変なことはあるけど、自分のしなやかな気持ちを無理に何かにあてはめず、大事にしていこうと思いました。

2011/03/01

老荘思想の一人である荘子の在り方から、その生き方を説く人生指南書。彼らが説くタオイズムは、自然の流れに身を任せる柔の思想であるとともに、些末な物事に左右されない凛とした強さを内在させている。またその根底には、「とらわれない、逆らわない、発想を転換する」があり、そこに在り方の何たるかが集約されているような気がしている。人には人それぞれ、自分が理想とする在り方があると思うが、自分にとっては何事にも心を左右されず、心の赴くまま気の向くままに揺れ動く、この『道』の境地こそが、その理想とするところだと思えてならないのである。