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円朝の女
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円朝の女

松井今朝子【著】

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円朝の女

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2009/11/15
JAN 9784163286907

円朝の女

¥385

商品レビュー

3.8

19件のお客様レビュー

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2013/03/02

明治維新前後を生きた名高い落語家 三遊亭円楽と、彼に関わる女性達との逸話を円楽の弟子の回想録として描いた。 チャキチャキの江戸弁で語られていてリズム良く読めた。 私は円楽については名前以外全く知らなかったが、女性に弱く愛嬌があって、噺家として当然だが話がうまく、落語を創作するだけ...

明治維新前後を生きた名高い落語家 三遊亭円楽と、彼に関わる女性達との逸話を円楽の弟子の回想録として描いた。 チャキチャキの江戸弁で語られていてリズム良く読めた。 私は円楽については名前以外全く知らなかったが、女性に弱く愛嬌があって、噺家として当然だが話がうまく、落語を創作するだけあって人の心を読み理解する 感性の鋭い男性なので、確かに女性にもてるだろうと思った。女性に「なめられてやる」器の大きさが愛される所以かなと思った。

Posted by ブクログ

2012/04/06

幕末から明治に活躍し、落語中興の祖として有名な初代三遊亭 円朝の話。弟子の円八が円朝と彼にまつわる女たちについて聞き手に語っている形式。 落語のことはたいして知りもしなかったけれど、雲田はるこさんの『昭和元禄落語心中』を読んでちょっと興味が湧き(時代が随分違うけれど)、単純な私...

幕末から明治に活躍し、落語中興の祖として有名な初代三遊亭 円朝の話。弟子の円八が円朝と彼にまつわる女たちについて聞き手に語っている形式。 落語のことはたいして知りもしなかったけれど、雲田はるこさんの『昭和元禄落語心中』を読んでちょっと興味が湧き(時代が随分違うけれど)、単純な私は積読のこの本にようやっと手を付けたしだい。 円朝さん、Wikipediaで読む限りすんごい御仁だったのですね。若い頃モテたこの方、そのすごいお仕事もさらっと語られつつ、ここでは5人の女性、武家の娘・花魁・子まで為した元円朝の追っかけ・元売れっ子芸者・亡くなった芸人の忘れ形見の娘をそれぞれメインに短編の形でスポットを当てています。円八の語りは噺家らしくスッと頭に入って分かりやすい。円朝の伝記のようなもので物語のような大きな事件は別にない。現代の落語家とはまた格が違うようだし、意外にも歴史上のセレブの名前もポロッと出てきたり。 あくまで男視点からの女性の動向、そして円朝さんの心持ちは本当のところ円八の語りとは別のところだったのかもしれませんが、深いところはいつの世も男と女は同じだな~とこれまた単純ですが思いました。円朝メインもしくは主観の話も読んでみたいです。

Posted by ブクログ

2012/03/19

吉原手引草もそうだったが,語り口調ですすめていく今朝子さんの小説はとても読みやすく,するすると頭に入っていく。これは作者がお芝居に通じていることと関係があるのでしょうかね。松井今朝子作品の中で,語り口調で題材が女であるものにはずれなし!と断言します。

Posted by ブクログ

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