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プラネタリウム 講談社文庫
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プラネタリウム 講談社文庫

梨屋アリエ【著】

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プラネタリウム 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2009/11/12
JAN 9784062759779

プラネタリウム

¥220

商品レビュー

3.6

20件のお客様レビュー

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2020/10/26

これは思春期の童話なのかもしれない。小学生には刺激が強すぎる、大人は忘れてしまっている、そんな境目の人たちに贈られる少し不思議な物語。 短編4作の主人公達は皆中学3年生。全ての物語にはマクガフィン的にプラネタリウムが登場する。‬中高生の頃の自分の不安定さは、後になって振り返るほ...

これは思春期の童話なのかもしれない。小学生には刺激が強すぎる、大人は忘れてしまっている、そんな境目の人たちに贈られる少し不思議な物語。 短編4作の主人公達は皆中学3年生。全ての物語にはマクガフィン的にプラネタリウムが登場する。‬中高生の頃の自分の不安定さは、後になって振り返るほどに胸を締め付ける。恋、自尊心、将来、家族、そういった物に対する複雑な心理を、厨二的ともいえるマジックリアリズムにして表現しているのが面白い。 プラネタリウムの「作られた星空」に自らを重ね合わせ、彼/彼女らの向かう先に思いを馳せる。‬

Posted by ブクログ

2019/06/02

好きという気持ちで空を割ってしまう少女、選択を迫られた時に踏切の警告音のなり出す少女、背中に羽根の生えた少年、足下15センチ浮いている少年、月に帰りたい少女と森になりたい少女。 少し不思議な現象が起こりつつ、そこに描かれているのは恋心。そして彼女ら彼らにはどうしようもない家庭の事...

好きという気持ちで空を割ってしまう少女、選択を迫られた時に踏切の警告音のなり出す少女、背中に羽根の生えた少年、足下15センチ浮いている少年、月に帰りたい少女と森になりたい少女。 少し不思議な現象が起こりつつ、そこに描かれているのは恋心。そして彼女ら彼らにはどうしようもない家庭の事情。 このふたつは中学生にとって心の多くを占めるものでしょう。そこに焦点を当て真っ直ぐ描きながら、不思議な現象を用いることで「物語」として受け取りやすくしている。そんな印象がありました。 登場人物らが背負うものは様々なものです。そこには自分の中にあるものと、自分の外にあるものがあります。 恋がわからないと思う心があれば、自意識の高さ故に空回りする恋もあり、相手のいる人を好きになってしまうどうしようもない恋もあれば、自分と似た相手と同化したいと願う恋もある。 両親の離婚、離れて暮らしていた父親とのぎこちない生活、働かず部屋でアニメを見続けるお隣の30過ぎの女性、家族と隔絶する姉、潔癖性の父親から受ける虐待。自分のことだけでも持て余すのに、外からも様々な要因に迫られる。 中学生の心は定まらず、感情は身体に納まり切れない。そんな彼女ら彼らを少し不思議な現象を交えて描く連作短編集でした。

Posted by ブクログ

2019/03/21

2019/3/21読了。 プラネタリウムが共通のシーンになっている4つの短編。 テーマは、恋愛、らしい。 現実と非現実の混ざりあい。 この本が図書館の児童書のコーナーにある不思議。YAでさえなく。

Posted by ブクログ

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