襲撃 中田カウスの1000日戦争
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襲撃 中田カウスの1000日戦争

西岡研介【著】

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襲撃 中田カウスの1000日戦争

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2009/11/06
JAN 9784023304482

襲撃

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商品レビュー

4.3

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2019/08/02

本書の主役は言うまでもなく「怪芸人 中田カウス」。2009年、宵えびすで賑わう1月9日の夕方、NGK出演の帰途、ミナミで何者かに車上中に襲撃される事件が起こる。この「中田カウス襲撃事件」を端緒に2007年に起こった〈吉本興業経営陣VS吉本本家〉のお家騒動真相をえぐり出したノンフィ...

本書の主役は言うまでもなく「怪芸人 中田カウス」。2009年、宵えびすで賑わう1月9日の夕方、NGK出演の帰途、ミナミで何者かに車上中に襲撃される事件が起こる。この「中田カウス襲撃事件」を端緒に2007年に起こった〈吉本興業経営陣VS吉本本家〉のお家騒動真相をえぐり出したノンフィクション。 ◉お家騒動の概略 2007年当時、吉本興業 副社長であった大崎氏が元暴力団幹部から「(吉本興業)創業家である林家を経営に入れろ」という脅迫を受ける。この事件を契機にお家騒動が勃発。以前より林家と対立していた当時吉本の特別顧問であった中田カウスが、週刊ポストに林家と暴力団との関係を告発。方や、林家は週刊新潮でカウスと山口組との黒い交際を告発するという暴露合戦を両誌で数回にわたり展開。結局、この一件でカウスは特別顧問を離れ、林家も経営への影響力を失墜。その後、大崎ら経営陣は脱創業家を掲げて上場の廃止を画策。2009年9月「株の公開買い付け(TOB)による上場廃止計画」を発表し、創業期より約100年続いた反社会的勢力との関係を断ち切った。見方を変えれば、焼け太りとまでは言わないが、創業家の告発を機に起こったお家騒動を逆手に取り、創業家の影響力を排除し、「新生吉本」の第一歩を踏み出したことになる。 ◉本書の構成 ・歴史的背景 「切っても切れない吉本興業とヤクザとの繋がり」 ・歪曲した企業文化醸成者 「吉本興業“中興の祖 林正之助”の功罪」 ・お家騒動の摩訶不思議な登場人物 「上場企業に暗躍するおかしな人たち」 ・思わずカウスに同情? 「大阪府警のハチャメチャな捜査とカウスへの執拗な取調べ」 ・カウスとは何者? 「怪芸人カウスはいかに作られたか」 等を柱に著者は克明に取材を重ねていく。 ◉まとめ お家騒動を策動した創業者側の林マサ(林正之助の長女・2010年死去)の取材が一切出来ておらず、取材対象者がカウスと吉本興業の経営陣に絞られているため、取材の偏りは否定できない。ただ、著者が端から「カウスはシロ」「林マサがクロ」という決めつけた取材は一切しておらず、またカウス自身への取材にしても、自身の潔白を証明するために饒舌に語った訳でもなく、難航を極めたと述懐している。 ◉私見 中田カウスとヤクザのつながりも、そもそも芸人とヤクザは「同根」だと僕は思っている。とりわけ、昭和のベテラン芸人なら、さもありなんな話で、「芸人あるある話」の範疇である。それを容認していた当時の経営陣も反社会的勢力とどっぷり繋がっていたわけで、“どっちもどっち”である。吉本本家筋にとっては、「コンプライアンス」が叫ばれるようになっても、「よう耳にしまっけど何でっか?」だったに違いない。 それと、今回の内紛に際して島田紳助の「大崎、クビにしたら会社潰れんで」の発言。その本意は、大崎氏が組織を率いることにより、反社会との関係を根絶できると。それは大崎にしかできない。何せ、上場廃止までした男。島田紳助が即引退を表明したのも、大崎氏の本気度を感じ取ったからで、一方で、みそぎが済めば紳助を復帰させたいと切望する大崎氏のアンビバレンス。要は、このアバウトさ、カオスが、契約書が存在しないとかギャラの配分率が9:1であるとか…、喧伝されるのも、かくも永き興業界に君臨する大ベテラン芸人の余芸のように見えるのは、贔屓の引き倒しかな。

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2017/11/26

普通企業の内部抗争の話というのは株式とかファイナンスの知識がないとよく分からないことが多いが、吉本の抗争は「気に入らない奴を恫喝する」だけなので非常に分かりやすい。それよりも警察の再三の暴力的な取調べに屈せずしのぎきった「怪芸人」カウスの胆力はスゴイ。本の後半、彼の芸に対する考え...

普通企業の内部抗争の話というのは株式とかファイナンスの知識がないとよく分からないことが多いが、吉本の抗争は「気に入らない奴を恫喝する」だけなので非常に分かりやすい。それよりも警察の再三の暴力的な取調べに屈せずしのぎきった「怪芸人」カウスの胆力はスゴイ。本の後半、彼の芸に対する考え方や生い立ちも読みごたえがあった。

Posted by ブクログ

2016/01/11

最初は勝手にカウス批判の本だと思っていたが(だったら表紙に使えるわけ無い)読んみると至極フラットな位置で話が進んでいき、芸能界とやくざの世界のファーストコンタクトや、必要性からどうして事がここまで大きくなったのかが分りやすい程分りやすい。 ただ後半になるとカウスを必要以上に持ち...

最初は勝手にカウス批判の本だと思っていたが(だったら表紙に使えるわけ無い)読んみると至極フラットな位置で話が進んでいき、芸能界とやくざの世界のファーストコンタクトや、必要性からどうして事がここまで大きくなったのかが分りやすい程分りやすい。 ただ後半になるとカウスを必要以上に持ち上げる印象。 吉本を守る為には必要な行動だった事は十分理解出来るけどどこまでも芸人でいてほしかったのも事実。 この動きを真近で見続けた紳介も影響受けたのではないかと思った。次は彼に取材を申し込んでほしい。

Posted by ブクログ

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