夢見る黄金地球儀 創元推理文庫

海堂尊【著】

• 内容紹介: さびれた水族館に置かれた1億円の黄金地球儀。旧友に地球儀の強奪作戦を持ちかけられた平凡なサラリーマンが、予想もしないアクシデントに巻き込まれる！著者が新境地を見せた「桜宮サーガ」の一つ、待望の文庫化！
• 販売会社／発売会社: 東京創元社
• 発売年月日: 2009/10/23
• JAN: 9784488498016

商品レビュー

2010/07/26

黄金地球儀強奪作戦！

[aoi]

『チーム・バチスタの栄光』著者によるクライム・コメディ。 バチスタとは違って医療ものではないが、爽快な展開は変わらず面白い！

2024/10/06

【要約】1億円の黄金地球儀の強奪を巡って、平沢と桜宮市、また4Sの思惑が錯綜する。平沢による地球儀強奪はあっさり上手くいくが、中にあるはずの黄金は既になかった。テレビのライブ取材中、市が財政難を理由に勝手に黄金を抜き取っていた事が明らかとなる。つゆ知らず、踊らされていた平沢であったが、4Sと豪介親父、また実は査察官であったジョーにより助けられる。
その後、平介は学問の中で才能を開花させる。

【感想】豪介親父は平介に「才能とは本人が無意識に認識してしまうものだ」と言う。才能を理由に諦めてしまう事はあると思う。平介が成し遂げようとする、研究は運も大きく関わる。しかし、逃げずにこつこつ続けられる者が、結局は成功し、才能があると言われるのかもしれない。

本作は玉村警部補と同様、医療が関わらない物語であった。黄金地球儀の警護は全く機能しておらず、地球儀自体に何かあるという事は読者に簡単に想像させただろう。結末を知った上で、犯行に肩入れしていたジョーは、さぞ高みの見物であったと思う。

4Sの頭文字は、ケルベロスでは城崎だったが、今回は小夜だった事から、本人達の自由で定義されていないのだろう。

2022/10/07

読むのは2回目ですが、全く記憶になく新鮮な気持ちで読みました。
とても魅力的な登場人物ばかりで、久しぶりに続きが気になる本でした。