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11月そして12月 中公文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2009/10/25 |
JAN | 9784122052130 |
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11月そして12月
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商品レビュー
3.5
17件のお客様レビュー
どうして人間とは、かくも面倒臭い生き物なのか。 本作で取り上げている「ネタ」(あえて言う)は、 2ch系のまとめサイトで言えば「修羅場」関係に 頻出しそうなことがてんこ盛りである。 が、登場人物たちは、誰一人「激する」ことはない。 むしろ淡々と、飄々と、しかも粛々と、 目の前...
どうして人間とは、かくも面倒臭い生き物なのか。 本作で取り上げている「ネタ」(あえて言う)は、 2ch系のまとめサイトで言えば「修羅場」関係に 頻出しそうなことがてんこ盛りである。 が、登場人物たちは、誰一人「激する」ことはない。 むしろ淡々と、飄々と、しかも粛々と、 目の前の、本当に目先の喫緊の問題だけを「回避」し、 ダメージを最小に抑えることに汲々としている。 誰も「将来」のことから、目を背けている、とも言える。 そんな中、主人公の(私が好きな)韜晦した青年は、 謎多き同い年の女性との偶然の出会いをきっかけに、 自分を主人公に据えたストーリーを歩き始める。 韜晦した青年を描くことは、樋口氏の得意技。 そして私が「韜晦青年」好きになったのも、 おそらく樋口作品を通してのことだった気がする。 自分が「何者でもない」ことを認めたくない青年は、 「世界レベルの期待を背負った」女性と出会い、 彼女を「自分のフィールド」まで引きずり落とすことを 葛藤しつつも潔しとせず(^ ^; ...ちなみに、読み進めながら 「なかなか『事件』が起きんな」と思っていたのですが... 最後まで起きなかった(^ ^; いや、「ご家庭内の事件」は頻発するのですが、 人が死んだりはしないという意味で、ですが(^ ^; 何をどう勘違いしたのか、ミステリだと思って 読み始めていたもんで...(^ ^;
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今の時代で言えばニートのストーカーとも取れる主人公。皮肉で女性に弱く、人生にどこか諦めがあるという要素は揃ってるのに、何故かいつもの魅力があまり感じられないのは、ダブル不倫というテーマの弱さかな。
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高校も大学も中退した22歳のぼく。長距離選手として将来を嘱望されていた明夜との出会い、父の不倫、姉の自殺未遂…青春小説
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