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航空機は誰が飛ばしているのか 日経プレミアシリーズ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日本経済新聞出版社 |
発売年月日 | 2009/10/10 |
JAN | 9784532260583 |
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航空機は誰が飛ばしているのか
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商品レビュー
3.9
9件のお客様レビュー
このタイトルに即した内容になっているのは、 第一章「航空機はこうして飛んでいる」と、 第二章「発着容量はこうして決まっている」 の二章。 著者が国土交通省の人で航空管制実務を経験 したというだけあって、この二章に出てくるネタ はマメ知識・雑学としてとても面白い。 ...
このタイトルに即した内容になっているのは、 第一章「航空機はこうして飛んでいる」と、 第二章「発着容量はこうして決まっている」 の二章。 著者が国土交通省の人で航空管制実務を経験 したというだけあって、この二章に出てくるネタ はマメ知識・雑学としてとても面白い。 「ロミオ&ジュリエットのアカデミー賞、おめでとう」 あたりは二級の雑学だけれど、滑走路に書かれた 文字の意味や、航空機の“車間距離”についての くだりは、知識としては正統的。 また、二章の最後に書かれている、航空管制官 が業務上過失致傷として訴追された2000年1月 の事故に関する筆者の指摘は興味深い。 ”誰かを処罰して責任を取らせるという結論ありき の論理にしか受け取れ”ないというこの指摘は、 説得力十分。 でも、こうした内容はあくまでこの本の序章で、 筆者が書きたかったのは、今まさに話題になって いる羽田空港の国際化に関すること。 そのものすばりの第四章「羽田は国際化できる のか」と、第五章「日本の空の戦略」がその中心。 決して一人よがりにならずに分かりやすく書いて あるので、羽田国際化議論を考えるには、最適な 内容。 ただ、A~Dの四本の滑走路のことがたびたび本文 中に出てくる割には、羽田の地図を載せたページが 本書の中で限られているので、読みながら何度も 地図ページに戻らなければいけなかったのは少々 面倒だった。
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まえがきから魅力的。 「セキュリティチェックを受け、指定された搭乗ゲートからボーディングブリッジを通って機内に入ると、次に席を立つのは到着空港のボーディングブリッジ、という多くの航空利用者にとって、航空機の運航はほぼ完全にブラックボックスの中にあり、ほとんど知られていません」 ...
まえがきから魅力的。 「セキュリティチェックを受け、指定された搭乗ゲートからボーディングブリッジを通って機内に入ると、次に席を立つのは到着空港のボーディングブリッジ、という多くの航空利用者にとって、航空機の運航はほぼ完全にブラックボックスの中にあり、ほとんど知られていません」 こういう素人目線に立ってくれる記述だからか、ひとつひとつの説明(表現)が、信じられないくらい分かり易い。 VOR/DMEのような保安施設だって、この人のペンにかかればなんだかわかった気がする。 様々なレベルで働く管制官たちの仕事の大変さ、奥深さも、手に取るように感得してしまえる。 本来とっても難解(そして敷居が高い)航空(保安)分野を、よく噛み砕いて説いてくれる、勉強になる一冊。
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ちょっと期待してたのとは違ったかな。 航空業界の全体像と動向を知りたくて読んでみようかなと思ったんだけど、 主には風向きの重要さとか、滑走路が1本増えるとどうなるかとか、ダイヤやどのように決まるのかといったことが具体的に述べられており、航空業界人向けなのかなというかんじで、あまり...
ちょっと期待してたのとは違ったかな。 航空業界の全体像と動向を知りたくて読んでみようかなと思ったんだけど、 主には風向きの重要さとか、滑走路が1本増えるとどうなるかとか、ダイヤやどのように決まるのかといったことが具体的に述べられており、航空業界人向けなのかなというかんじで、あまり興味の沸かない内容だった。 もちろんそれはわたしに興味がなかっただけで、とても丁寧に説明してくれてるからそういうことを知りたい人にとっては良書だと思う。 でも、最後のあたりはわりと興味のある内容だった。 羽田空港をハブ空港にするメリット、デメリットについて理解が深まった。 メリットとしてはやはり都心から近く、かつ日本一利用者の多い空港からすぐに海外に行けるということかな。それは個人利用者にとっても、企業にとっても魅力的なことだし。さらに視野を広げると、少子高齢社会の日本にとってアジアの国々との結びつきをもっと密にする必要があることは明らかなので、そのための重要なインフラとして羽田を見ると、やはりハブ空港にすることには一部の人の利益を超えた大きな意義があると思う。 でもデメリットとしては、羽田の発着容量を劇的に増やすことには限界があるため、増やそうと思ったら国内線の発着枠を国際線にまわすか、それとも騒音被害が規模・時間ともに拡大することを容認してもらう必要があるということが挙げられる。 あと、この本を読んで管制官の仕事って本当に責任が重く、高度な技量が要求されるものなんだなと驚かされた。ちょっとしたミスが大事故に繋がる、というかあんなに複雑なのにむしろ大事故がほとんど起こっていないということがすごいと思った。だから、飛行機の便数を増やそうとする試みは経済的社会的には望ましいことだと思うけど、安易に増やせば事故にもなりやすいんじゃないかと思った。管制官の仕事の精度を落とさないような仕組みづくりをしてほしいと思った。
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