高層の死角 祥伝社文庫

森村誠一(著者)

• 販売会社／発売会社: 祥伝社
• 発売年月日: 2009/10/01
• JAN: 9784396335328

商品レビュー

2021/01/22

最後の最後のアリバイ崩しは
少しだけ灯台下暗しというか、そこは調べてなかったんだ！と思ってしまったんですが、そこに辿り着くまでの執念がすごい。

ホテルならではのトリックになるほど〜と思いながら楽しく読み進むことができた。

2013/09/25

ホテルの内情もおもしろいミステリー。
登場人物は多いがシンプルな人間関係で、
崩しては現れる数々の壁に一息に読まされた。
文系には理解できない情熱で組み立てられたトリックだが、
少々数字ありきの感あり。
パズルなら小説でなくてもいいと感じる私は、
やはりミステリー脳じゃないんだな。

2013/07/28

超高層ホテルでの堅牢な密室と、東京－福岡間の鉄壁のアリバイという二つの謎が本書の見所です。
密室トリックについてはわりとあっさり解決してしまいますが、アリバイトリックの方は秀逸でした。真犯人が仕掛けた二重三重の「だまし」を刑事たちが一つ一つ崩していく展開は読み応えがあります。特にホテルのチェックインの仕組みを利用したアリバイトリックが素晴らしかったです。
結局、「高層」がトリックにあまり関係していなかったのでそこはちょっと残念でしたが、「人間の証明」と甲乙つけがたい傑作だと思います。