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優しい子よ ポプラ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ポプラ社 |
発売年月日 | 2009/10/05 |
JAN | 9784591111925 |
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優しい子よ
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優しい子よ
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商品レビュー
3.1
13件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
優しい子よ 大崎氏の私小説的な風合いのドキュメンタリー?かな?小説かな? 最初の「優しい子よ」と最後の「誕生」は対になった形で、難病に冒されつつも、敬愛する女流棋士(大崎氏の奥様)のことを気遣う茂樹くんのお話と、彼の亡き後に宿った自分の子供の誕生のお話です。両方とも著者の感情移入がうるさく感じてしまいほとんど楽しめませんでした。 間に挟まっている「テレビの虚空」と「故郷」は、 テレビの黎明期から独立系のプロデューサーとして疾走した飲み友達である老人の伝記です。こちらも、ドキュメンタリーとしても小説としても中途半端で、著者の追憶の押し売りという感じでした。合唱も同じですが、人を感動させるためには、自分が感情移入しきっては駄目なんですねー。ちょっと高い位置の目線で冷静に見て、自分の技量をうまく使って表現する。こういった視点が必要です。 「テレビは時代を切り取っている」という言葉で気づいたのですが、テレビ番組が時代を作っているわけではなく、時代がテレビ番組を作っているということを改めて考えました。竹蔵はほとんどテレビは時間の無駄なので見ないのですが、いつテレビをつけてもやっているバラエティやお笑い番組は、今の時代を映しているんだなあと改めて感じてしまいました。 はっとさせるドラマや見るのが苦しいドキュメンタリーが見たいなあなどと、老人っぽい愚痴が出てしまそうな竹蔵でした。 竹蔵
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最初の章だけ読んだ。私小説なのでリアリティーがあって感動した。2章目以降は、なんとなく話の内容が掴みづらく、没頭できなかったので、読むのを途中で断念。
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2004年春、著者・大崎氏の妻、高橋和女流二段(当時)の元に届く一通のファンレター。送り主は治る見込みのまったくない血液の病気に侵された9歳の少年、茂樹。彼は病床で苦しむ最中にも、高橋女流二段が子どものころ交通事故で傷めた足を健気に気遣う。 「ぼくはいたいけど、あしはいたくない...
2004年春、著者・大崎氏の妻、高橋和女流二段(当時)の元に届く一通のファンレター。送り主は治る見込みのまったくない血液の病気に侵された9歳の少年、茂樹。彼は病床で苦しむ最中にも、高橋女流二段が子どものころ交通事故で傷めた足を健気に気遣う。 「ぼくはいたいけど、あしはいたくないですか。いたくならないようにおいのりしています」 高橋女流二段に強く憧れ、いつか会えることを切望しながらも、一度も会うことなく逝ってしまった少年の短い人生。その最後の三か月の軌跡を描く表題作「優しい子よ」。 『聖の青春』ドラマ化に奔走した名プロデューサー・萩元晴彦は2001年夏に脳梗塞で倒れ、70日後に息を引き取った。大崎氏は萩元氏の故郷、長野県飯田市を訪れ、彼と出会ってからの2年間を回顧し、自分が萩元氏に最後に投げつけた言葉に苦しむ。萩元氏が昏睡した70日間の意味を問う「テレビの虚空」「故郷」。 そして茂樹少年の死の翌年、大崎氏夫妻のもとに訪う新しい命。生まれてくる息子へと伝えたい勇気と優しさの記憶を綴る「誕生」の4篇。 茂樹少年の手紙は9歳の子どもが書いたとは思えないほどの表現力が備わっている。大崎氏もこう表現している。 “それにしても少年の編む文章の透き通るような素直さや、美しさはいったい何なのだろう。天性のものを感じざるを得ない。” 茂樹少年と高橋女流二段の文通は3か月ほど。そして、彼らは一度も会うことはなかった。けれど少年の存在は、その後の大崎氏夫妻の生活を照らし出す光となっていく。 萩元晴彦氏は、大崎氏よりも約30歳も年上だった。ふたりの交流は萩元氏の人生の最後の2年ほど。当時の老プロデューサーと新米作家を結び付けた縁の不思議を思う。『将棋の子』を上梓後、『パイロットフィッシュ』の執筆に苦しんでいた大崎氏が思わず棘のある言葉を萩元氏に投げつけた。それが直接交わした最後の言葉だという事実が辛い。後日萩元氏は大崎氏宅の留守電に「近々二人でまた一杯やりましょう。また連絡します」とメッセージを残したけれど、叶わなかったことが悲しい。 大崎氏に大きな影響を与えたであろう、出会いと別れを描く4篇はどれもこれも読んでいて思わず貰い泣く。逝ってしまった人たちが遺した、神のように深い優しさと鮮烈な人生の足跡に胸をしめつけられる私小説集。
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