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犬と鴉
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2009/10/01 |
JAN | 9784062157735 |
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商品レビュー
3.2
12件のお客様レビュー
「共喰い」の人、という印象しかなかったのだけれども。 戦争と戦争と平和、そしてまた戦争。 なんという残虐、なんという狂気。
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著者・田中慎弥さんの名前は芥川賞をとり話題になったので知っていたが、それでかえって天邪鬼的に読んでいなかった。文章が、表現が、うまい。うますぎる。手の中でくるくると言葉を回転させるような言い回しを得意としているようで、共感するような暗いような面白いような、さまざまな言葉の組み合わ...
著者・田中慎弥さんの名前は芥川賞をとり話題になったので知っていたが、それでかえって天邪鬼的に読んでいなかった。文章が、表現が、うまい。うますぎる。手の中でくるくると言葉を回転させるような言い回しを得意としているようで、共感するような暗いような面白いような、さまざまな言葉の組み合わせに右往左往しているうち、作者の目指すテーマへと流されていく。表題作の雰囲気は、なんだか平山瑞穂さんを思い出した。こういう作風をなんというのか分からないけれど、僕が好きな作風だ。ほかの作品も読んでみよう。
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戦争、生と死、家族。「悲しみでお腹を満たす」しかない環境も、悲しみを糧に生きようとする方法も、辛すぎる。溢れるような表現で、心に突き刺さる表題作。
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