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リベラル・デモクラシーと神権政治 スピノザからレオ・シュトラウスまで
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京大学出版会 |
発売年月日 | 2009/09/18 |
JAN | 9784130101110 |
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リベラル・デモクラシーと神権政治
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商品レビュー
4.5
2件のお客様レビュー
確認先:川崎市立宮前図書館 神権政治という切り口をいかにして認識するか。 本書はその糸口として、レオ・シュトラウスとスピノザをメインに縦軸に、19世紀以降ユダヤ人社会で頭痛の種となっていくことになる「同化主義」と「シオニズム」の間の葛藤に政治哲学はどのような隘路を見出そうとした...
確認先:川崎市立宮前図書館 神権政治という切り口をいかにして認識するか。 本書はその糸口として、レオ・シュトラウスとスピノザをメインに縦軸に、19世紀以降ユダヤ人社会で頭痛の種となっていくことになる「同化主義」と「シオニズム」の間の葛藤に政治哲学はどのような隘路を見出そうとしたのかについての研究である。 これはちょうど、政治社会学を横軸に、パスカルを縦軸に据えたピエール・ブルデューの研究と似た印象を持ってしまうが、ブルデューのそれ(『パスカル的省察』)はあくまでも社会学がベースにあり、本書は政治思想学にベースを置いている。 聖書や経典をいかに理解し、それを現実にどのようにフィードバックさせていくのか(あるいはその逆なのか)――多くの宗教家や宗教学者が、「やっているつもり」になりがちなその領域を政治思想で切り結ぼうとしたスピノザらに対する著者の敬意が、読み手に心地よい思索を育んでいると感じる。そしてそれゆえに八方美人な印象を引き寄せている危うさも滲ませているのが懸念材料であろう。 大変惜しいのは、著者が初校校正中に逝去してしまったことだ。本人にとってこれほど無念なことは無いだろう。せめて刊行することによって見えてきたものの意味を、編集したお弟子さんたちはしっかりと噛みしめてほしいと思う次第。
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政治と宗教、ってのは気になるテーマの一つでもあるんですが、いまのアメリカネオコン知識人たちの教典となっている(古いかも)、レオ・シュトラウスと、彼の論文「スピノザの宗教批判」に関連したお話。 最近読んだ本の中でダントツにハードな政治哲学が展開されていて気が狂いそうになったけど、...
政治と宗教、ってのは気になるテーマの一つでもあるんですが、いまのアメリカネオコン知識人たちの教典となっている(古いかも)、レオ・シュトラウスと、彼の論文「スピノザの宗教批判」に関連したお話。 最近読んだ本の中でダントツにハードな政治哲学が展開されていて気が狂いそうになったけど、何かが見えて来た気がしなくもない。 そして文調は意外と読みやすい。 だいたいシュトラウスもスピノザも、もっというと聖書もよく知らんからね。 ただ、今日的な「リベラリズム(リベラル・デモクラシー)」という政治システムが、宗教原理主義的な「啓示」に基づく統治(特にイスラーム)とどう接点を持つのか、アレント(ユダヤ人)などに絡めつつ書いていて、かつアレント的な公共空間論にもある種インパクトを与えており、とても興味深い。 もっと知識をつけてから読み直したい本。
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