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分類思考の世界 なぜヒトは万物を「種」に分けるのか 講談社現代新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2009/09/20 |
JAN | 9784062880145 |
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分類思考の世界
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商品レビュー
3.3
25件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
分類学の理論的系譜。生物分類についてだが、無機物である自然物の分類にも悩ましいものがいろいろとある。分類の基本は他と目立って区別がつく集団(まとまり)があるかどうかであろう。
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「生物分類学」の本かと思ったら、「哲学」「心理学」「形而上学」の本だった、と言う感じの内容。”ホモ・サピエンス”に限らず、動物やら植物には「種」があって、リンネに始まる近代分類学によって、階層的に・・目・・科・・属・・種というような学術名で科学的に当然分類されている、ものだと思っ...
「生物分類学」の本かと思ったら、「哲学」「心理学」「形而上学」の本だった、と言う感じの内容。”ホモ・サピエンス”に限らず、動物やら植物には「種」があって、リンネに始まる近代分類学によって、階層的に・・目・・科・・属・・種というような学術名で科学的に当然分類されている、ものだと思っていた。それで、今まで見たことない昆虫だとかがたまに見つかって、それが学術的に「新種」だと分かったりするのだと思っていた。本書を読んでみると、そもそも「種」とは何なのか、そんなものが”実在”するのか、という議論自体が分類学の学術界でしばしば起きているらしい。驚きだ。そして実在とか存在という問題に入り込むと、そこは哲学、形而上学、そして分類をする主体たる人間の本質が問題となっていく。物を”分類(カテゴライズ)”するということ自体、何か物に共通して存在する”本質”があると感じたい人間の本性を反映しているわけだし、この多様な無数の物であふれる世界を人間が認識するためには分類が必要であるという事情もあるようだ。 本書は先にエピローグを読んでから本文に移った方がよさそうです。エピローグの一文を引用しておきます。 「切り分けられた「種」が自然の中に実在するのか、それとも単にわれわれヒトが心理的にカテゴライズしているだけなのか、本書で一貫して論じてきたこのテーマは、結局のところヒトが外界(自然)の事物をどのように理解してきたのかといいうもっと大きな疑問をふたたび浮かび上がらせることになる。 ー 288ページ」
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生物分類学者である筆者が、分類するという行為がいかなるものかについて説明しています。分類学は生物を分類するに留まっていましたが、実はそこに根深い形而上学的な問題が潜んでおり中世から続く普遍戦争の代理戦争のような様相を呈しているとしています。確かにモノを分けるというのは連続的な有り...
生物分類学者である筆者が、分類するという行為がいかなるものかについて説明しています。分類学は生物を分類するに留まっていましたが、実はそこに根深い形而上学的な問題が潜んでおり中世から続く普遍戦争の代理戦争のような様相を呈しているとしています。確かにモノを分けるというのは連続的な有り様を離散的な群に分けるという行為なので難しそうです。知的好奇心をくすぐる本でした。
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