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泰平ヨンの航星日記 ハヤカワ文庫SF
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泰平ヨンの航星日記 ハヤカワ文庫SF

スタニスワフレム【著】, 深見弾, 大野典宏【訳】

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泰平ヨンの航星日記 ハヤカワ文庫SF

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2009/09/15
JAN 9784150117252

泰平ヨンの航星日記

¥825

商品レビュー

3.7

8件のお客様レビュー

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2022/10/31

変人学者の累計 “すでに常識だが、近頃の学者は書斎派と逍遥派にわかれている。書斎派は伝統的な方法で研究を行っているのだが、逍遥派の面々は休むことなくありとあらゆる国際会議や学会に顔を出す。逍遥派の学者はバスや待合室、飛行機、ホテルのバーでも専門書を読んでいる。

Posted by ブクログ

2016/12/11

「英雄的な宇宙旅行士・泰平ヨンの膨大な航星日記を編纂した作品」という形式で展開される本書は、東欧SF界の巨星、はたまた知の巨人と評されるスタニスワフ・レムのユーモアたっぷり(シュールさ満点)の連作短篇集。 本書では計14つの日記を紹介。宇宙旅行士・泰平ヨンがビンケンバヒヤ重力渦...

「英雄的な宇宙旅行士・泰平ヨンの膨大な航星日記を編纂した作品」という形式で展開される本書は、東欧SF界の巨星、はたまた知の巨人と評されるスタニスワフ・レムのユーモアたっぷり(シュールさ満点)の連作短篇集。 本書では計14つの日記を紹介。宇宙旅行士・泰平ヨンがビンケンバヒヤ重力渦に突入した結果、時間の流れがゆがんでしまい、火曜日や木曜日、金曜日の自分が出現し、ついには、100人を超える自分とひとつの宇宙服をめぐって議論を交わす…などなど、その全ての日記は、まあとにかく奇想天外で奔放な内容ばかり。これまでに読んだレムの作品は「ソラリスの陽のもとに」と「砂漠の惑星」の2作品のみ。だからか、レムといえば生真面目な作家という印象が強かったのですが、どうやらそれは誤りのようです。読んでいて「バカSF」という言葉さえ頭を過ぎったぐらいですが、単なる「バカSF」あるいはユーモアでシュール溢れる作品に留めないのが流石のレムらしく、訳者あとがきで説明されるように、それら日記の全てにおいて深い考察の片鱗を感じられます。とりわけ、宗教がはらむ矛盾、クローンや人体改変の行き着く姿については(もちろんこれらに限らず)、バカらしい展開の裏で、鋭く不気味に見透かしているレムの影がみえるのが恐ろしい。 そんなユーモア溢れ、深い洞察を秘めた作品とはいえ、全14つの日記(約530頁)を一度に読むのは、なかなかしんどかった…ちょっとずつ読み進めるのが正解かもしれません。

Posted by ブクログ

2015/07/29

泰平ヨンという人物が時間的、空間的、思考的に旅をする文章をメタフィクション風にまとめたSF作品。元ネタとなっている知識が幅広い。さらに、本が書かれた当時の社会問題やそこへの批判の目が鋭い。初めはコメディSFのように読んでいたが、寓話的に示唆される倫理や哲学、道徳の問題に打ちのめさ...

泰平ヨンという人物が時間的、空間的、思考的に旅をする文章をメタフィクション風にまとめたSF作品。元ネタとなっている知識が幅広い。さらに、本が書かれた当時の社会問題やそこへの批判の目が鋭い。初めはコメディSFのように読んでいたが、寓話的に示唆される倫理や哲学、道徳の問題に打ちのめされてしまった。レムすごい。

Posted by ブクログ

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