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庭、灰/見えない都市 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集Ⅱ-06
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庭、灰/見えない都市 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集Ⅱ-06

ダニロキシュ, イタロカルヴィーノ【著】, 山崎佳代子, 米川良夫【訳】

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庭、灰/見えない都市 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集Ⅱ-06

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 河出書房新社
発売年月日 2009/09/30
JAN 9784309709581

庭、灰/見えない都市

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商品レビュー

3.5

5件のお客様レビュー

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2022/09/29

220929*読了 「庭、灰」は今まで読んできた世界文学全集の中で、一番苦戦したかもしれない。 想像と現実が混ざり合っていて、ユダヤ人の虐殺が悲惨なはずなのに、どこか夢を見ているようで。 読んでいて感じたのは、曇ったガラスの向こうを見ているような、靄がかかったような光景。暗すぎず...

220929*読了 「庭、灰」は今まで読んできた世界文学全集の中で、一番苦戦したかもしれない。 想像と現実が混ざり合っていて、ユダヤ人の虐殺が悲惨なはずなのに、どこか夢を見ているようで。 読んでいて感じたのは、曇ったガラスの向こうを見ているような、靄がかかったような光景。暗すぎず、明るくもなく。 少年にとっての父親が、いろんな姿で立ち現れる。そして、少年自身の成長。 なんとも不思議な小説でした。 「見えない都市」も今までにあまり読んだことのないタイプの小説。 マルコ・ポーロがフビライ汗に、架空の都市をいくつもいくつも語って聞かせる。 その一つひとつはとても短いのだけれど、その中に、死や記憶、都市そのものなど思想が織り交ぜられていて、幻想的でもあり、現実的でもあり。 間に挟まれる、マルコ・ポーロとフビライ汗のやりとりはまた違った印象で、その差もおもしろい。 好きなタイプの小説でした。 でも、2作ともストーリーの作り方が独特なので、すんなりとは頭に入ってこなくて。 これが文学ってやつか…と洗礼を受けたような気持ちです。

Posted by ブクログ

2022/04/03

物語るとはどういうことだろう、と思った。2つの小説は似ても似つかない代物だが、しかし片や父親や自身の甘美な「記憶を語る」。もう片方はあたかも現前するかのように都市の「記憶を語る」。人生も都市も、私たちの頭の中に思い浮かべる思念が形となって結実するものであり、しかも一朝一夕では成ら...

物語るとはどういうことだろう、と思った。2つの小説は似ても似つかない代物だが、しかし片や父親や自身の甘美な「記憶を語る」。もう片方はあたかも現前するかのように都市の「記憶を語る」。人生も都市も、私たちの頭の中に思い浮かべる思念が形となって結実するものであり、しかも一朝一夕では成らないものである。いわば人間の実存が色濃く刻み込まれた構築物/建築物として現れる。だというのであればキシュが繊細に、そしてカルヴィーノが上品に語り尽くす実存とはなんと美しいことか。それを日本語に移し替えた訳者の偉業もまた見過ごせない

Posted by ブクログ

2012/10/11

池澤夏樹編纂の世界文学全集。 美しいけれど、どこか物悲しいキシュの「庭、灰」。 マルコポーロがハーンに語る、摩訶不思議な都市群、「見えない都市」。 両話ともどこか幻想的な世界。 「絵画のよう」とは言いえて妙です。

Posted by ブクログ

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