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夏目漱石を読む ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2009/09/10 |
JAN | 9784480426420 |
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商品レビュー
4
13件のお客様レビュー
講演調で読み易い。漱石で一番知られているのは「こころ」だと思うけど、初めて読んだとき、”先生”はあまりにセンスティブすぎるんじゃないか、そこまでしなくていいのになあ、と思っていた。漱石の小説群はどうやら漱石自身の宿命を書いている、ということであった。”自分で何故そのようにふるまっ...
講演調で読み易い。漱石で一番知られているのは「こころ」だと思うけど、初めて読んだとき、”先生”はあまりにセンスティブすぎるんじゃないか、そこまでしなくていいのになあ、と思っていた。漱石の小説群はどうやら漱石自身の宿命を書いている、ということであった。”自分で何故そのようにふるまったか分からない”部分こそ、一番核のところにしまい込まれている無意識であり、漱石はそれを繰り返し表現しようと試みている。たぶん読み切れていなかった、もう一度読んでみようと思う。
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1990〜93年にかけて行われた講演録。漱石の作品を年代順に大きく四つに分け、漱石特有の〈資質〉とはなんだったのかについて論じている。 一応再読になるはずだけど、前回は『こころ』の同性愛的解釈に吉本隆明がお墨付きを与えていることの裏を取ることしか考えてなかったので(笑)、ちゃ...
1990〜93年にかけて行われた講演録。漱石の作品を年代順に大きく四つに分け、漱石特有の〈資質〉とはなんだったのかについて論じている。 一応再読になるはずだけど、前回は『こころ』の同性愛的解釈に吉本隆明がお墨付きを与えていることの裏を取ることしか考えてなかったので(笑)、ちゃんと一冊通して読むのは初めてかも。意外とがっつり伝記的事実を重視する作家論的な評論なんだなというのがひとつ思ったこと。『門』をはじめ、吉本が〈文学の初源性〉を感じるシーンの選択にまったく同調できないのがもうひとつ(笑)。 でも本書を読んで漱石作品の新しい見方に思い当たったこともある。『それから』はヴィアンの『うたかたの日々』と同じ話だったんだなぁとか、『坊っちゃん』の無鉄砲はネグレクトを受けた子どもの自傷行為だったんだなぁとか。今まで漱石の伝記的事実に興味がなくて全然知らなかったけど、ここの夫婦はFolie á deuxだったのかぁとかとか。 漱石の〈資質〉として生涯書き続けた三角関係のテーマを考えるのはやはり面白く、同性愛的解釈もここで語られている。私自身はあの三角関係へのこだわりはホモソーシャル内で味わった激しい劣等感からきていると思う。二人の男は親友と自分の投影であると同時に、理想の自分と現実の自分の対比でもある。その自他境界のあいまいなホモソーシャルコミュニティの崩壊を、一人の女に押し付けて〈罪障感〉とか言っている、というと言い過ぎだけど(笑)。吉本が言うように漱石が「男女は恋愛関係で結びつくのが〈自然〉だ」と強く思い込んでいたのだとすれば、同性愛をどう捉えていたかは一考の余地がある。 残念なのは、何度も「漱石の三角関係小説は欧米の不倫小説とは違う」と言っておきながら、海外小説との具体的な比較論は全然ないこと。文体の影響の点からも留学当時のイギリス文学には触れるべきでは。『行人』のあらすじ解説とか明らかにシェイクスピア的なわけだし。
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漱石を読む前に買ってしまった。やっぱり先に漱石をと思い、原作を読んではこちらを少しずつ読むスタイルで拝読中。そういう見方ができるのかと楽しい。
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