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国語教科書の中の「日本」 ちくま新書
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国語教科書の中の「日本」 ちくま新書

石原千秋【著】

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国語教科書の中の「日本」 ちくま新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2009/09/10
JAN 9784480065124

国語教科書の中の「日本」

¥220

商品レビュー

3.4

9件のお客様レビュー

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2019/03/26

小学校、中学校の国語教科書に掲載されているコンテンツを分析している本。各出版社により特徴があるのが面白い。

Posted by ブクログ

2014/07/20

 小学校、中学校の数社の国語教科書を分析し、「国語教科書こそが内面の共同体を創る装置」として機能していることを鋭く分析した本。それぞれの教材がどのような意図で採録されているのか、どのような読みを規定してしまっているのか、を解説している。生徒からは見えない形で道徳教育をしてしまって...

 小学校、中学校の数社の国語教科書を分析し、「国語教科書こそが内面の共同体を創る装置」として機能していることを鋭く分析した本。それぞれの教材がどのような意図で採録されているのか、どのような読みを規定してしまっているのか、を解説している。生徒からは見えない形で道徳教育をしてしまっていることが問題であると指摘している。  確かにみんながみんなで同じような話を読まされて同じような解釈を求められる点で、日本人としての「正しい」価値観の共有、というものが国語教育の中でも成されている、ということが言えると思う。特に小学校の動物出現率の多さ、さらに動物を擬人化する教材の多さ、という指摘は面白いし、他国に比べて日本人に動物キャラクター好きが多いとすれば、ここに原因があるのかもしれない。(というのはこの本はディズニーランドで読んでいた)それにしても、色んな教材の粗が紹介されているのは面白い。国語の教科書にされる文にこんなに突っ込みを入れることができるということに驚かされる。  特に今さらではあるものの、「美しい日本語」、「豊かな日本語」論に対する批判はまったくその通りで、2年前に使った英語の教科書にも「もったいない」という美しい日本語を大事に、的なレッスンがあってうんざり、という感じだった。「『学問』をすることは、何かが言えるようになることではない。怖ろしくて何も言えなくなることなのだ」(p.66)という指摘は印象的だ。  全体的に読んでいて面白いし、国語の授業で傷ついたことがあるとか、共感できる部分も多い。ぜひ続編として高校教科書の分析をして欲しいと思う。(14/07/20)

Posted by ブクログ

2014/06/25

著者の前著である『国語教科書の思想』(ちくま新書)の続編。前著から4年を経て、ふたたび小学校、中学校の国語教科書を題材に、そこでおこなわれている「道徳教育」のありようを分析しています。 著者の立場は、基本的には前著と同様だと言ってよいと思います。ただ本書の巻末には、前著に対する...

著者の前著である『国語教科書の思想』(ちくま新書)の続編。前著から4年を経て、ふたたび小学校、中学校の国語教科書を題材に、そこでおこなわれている「道徳教育」のありようを分析しています。 著者の立場は、基本的には前著と同様だと言ってよいと思います。ただ本書の巻末には、前著に対する批判に答えた「『国語教科書の思想』その後」というタイトルの章が置かれています。この中で著者は、国語教育が「道徳教育」になっているという主張に対して寄せられた、「自分は子供の頃からそれぐらいのことはわかっていて、後ろ向いて舌を出しながら先生の気に入ることを書いていただけだ」という意見を紹介しています。その上で、「後ろ向いて舌を出している」子どもがいるということは、国語という教科が失敗しているということではないのかと反論し、子どもたちの自由な意見が意味を持つような、多様なパラダイムの存在を示すことが、あるべき国語教育の形なのではないかという主張が展開されています。 単なるイデオロギー批判ではなく、国語教育についての具体的な目標が示されているところは、おもしろいと感じました。

Posted by ブクログ

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