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月下の恋人 光文社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2009/09/07 |
JAN | 9784334746421 |
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商品レビュー
3.3
68件のお客様レビュー
「椿山課長の七日間」のイメージが強く、浅田次郎さんはこんな文章もお得意なのだと新しい発見だった。 不思議なことが起こるけど、それは「たまたま偶然」だったり「気のせい」だったりする範囲での不思議加減がとても面白かった。 人は、今自分が置かれている状況次第で、目の前で起きていること、...
「椿山課長の七日間」のイメージが強く、浅田次郎さんはこんな文章もお得意なのだと新しい発見だった。 不思議なことが起こるけど、それは「たまたま偶然」だったり「気のせい」だったりする範囲での不思議加減がとても面白かった。 人は、今自分が置かれている状況次第で、目の前で起きていること、見えていることを自分の状況と関連づけて解釈するのかもしれない。実は全然関係ないのに。 この物語で起きる不思議は、科学的に証明できるかもしれない範囲なので、摩訶不思議か、たまたまそうだったのか?その曖昧さがすごくよかった。 図書館の返却期限が迫り、後半は慌てて読んだ。この品格ある日本語をもう少し丁寧に楽しむべきであった。反省。
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ファンタジー、読者にゆだねる結末という感じ。 さらさらっと読めるけど、最後まで読む間に忘れてしまった短編もあった。少し物足りなさが残った。
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浅田次郎という人の抽斗の多さには、恐れ入ります。 帯に「ここには心を包むドラマがある」とあるけど、決して「心温まる…」ばかりではない。 義理人情やちょっと不思議系、中にはなにも提示されず読者の想像のみでストンと終わるもの(「黒い森」)など、ページを読み進めていくとアソートチョコ...
浅田次郎という人の抽斗の多さには、恐れ入ります。 帯に「ここには心を包むドラマがある」とあるけど、決して「心温まる…」ばかりではない。 義理人情やちょっと不思議系、中にはなにも提示されず読者の想像のみでストンと終わるもの(「黒い森」)など、ページを読み進めていくとアソートチョコのように次々に異なる味が襲ってくる。 これまで、浅田次郎氏の作品を数多く読んできた。 「椿山課長の七日間」から始まり「鉄道員(ぽっぽや)」「プリズンホテル」などの“人情もの”、「蒼穹の昴」シリーズ「輪違屋糸里」「一路」などの“歴史もの”、「日輪の遺産」「シェエラザード」などの“太平洋戦争もの”など、長編ではいつも圧倒的で多彩なドラマを見せてくれている。 短編集は、手っ取り早く浅田さんの抽斗を“ちょこっとづつ”見せてくれるのが楽しい。 お気に入りは「適当なアルバイト」と「風蕭蕭」 この短編集で唯一の連作として登場する「僕」と「タモツ」の物語は“青春もの”として、もう少し読んでみたい。 また、「あなたに会いたい」や「冬の旅」など“少し奇談”ものも、この人の抽斗の一つ。 いずれにしても、肩の力の抜けたいい感じの読書でした。
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