月下の恋人 の商品レビュー
「椿山課長の七日間」のイメージが強く、浅田次郎さんはこんな文章もお得意なのだと新しい発見だった。 不思議なことが起こるけど、それは「たまたま偶然」だったり「気のせい」だったりする範囲での不思議加減がとても面白かった。 人は、今自分が置かれている状況次第で、目の前で起きていること、...
「椿山課長の七日間」のイメージが強く、浅田次郎さんはこんな文章もお得意なのだと新しい発見だった。 不思議なことが起こるけど、それは「たまたま偶然」だったり「気のせい」だったりする範囲での不思議加減がとても面白かった。 人は、今自分が置かれている状況次第で、目の前で起きていること、見えていることを自分の状況と関連づけて解釈するのかもしれない。実は全然関係ないのに。 この物語で起きる不思議は、科学的に証明できるかもしれない範囲なので、摩訶不思議か、たまたまそうだったのか?その曖昧さがすごくよかった。 図書館の返却期限が迫り、後半は慌てて読んだ。この品格ある日本語をもう少し丁寧に楽しむべきであった。反省。
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ファンタジー、読者にゆだねる結末という感じ。 さらさらっと読めるけど、最後まで読む間に忘れてしまった短編もあった。少し物足りなさが残った。
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浅田次郎という人の抽斗の多さには、恐れ入ります。 帯に「ここには心を包むドラマがある」とあるけど、決して「心温まる…」ばかりではない。 義理人情やちょっと不思議系、中にはなにも提示されず読者の想像のみでストンと終わるもの(「黒い森」)など、ページを読み進めていくとアソートチョコ...
浅田次郎という人の抽斗の多さには、恐れ入ります。 帯に「ここには心を包むドラマがある」とあるけど、決して「心温まる…」ばかりではない。 義理人情やちょっと不思議系、中にはなにも提示されず読者の想像のみでストンと終わるもの(「黒い森」)など、ページを読み進めていくとアソートチョコのように次々に異なる味が襲ってくる。 これまで、浅田次郎氏の作品を数多く読んできた。 「椿山課長の七日間」から始まり「鉄道員(ぽっぽや)」「プリズンホテル」などの“人情もの”、「蒼穹の昴」シリーズ「輪違屋糸里」「一路」などの“歴史もの”、「日輪の遺産」「シェエラザード」などの“太平洋戦争もの”など、長編ではいつも圧倒的で多彩なドラマを見せてくれている。 短編集は、手っ取り早く浅田さんの抽斗を“ちょこっとづつ”見せてくれるのが楽しい。 お気に入りは「適当なアルバイト」と「風蕭蕭」 この短編集で唯一の連作として登場する「僕」と「タモツ」の物語は“青春もの”として、もう少し読んでみたい。 また、「あなたに会いたい」や「冬の旅」など“少し奇談”ものも、この人の抽斗の一つ。 いずれにしても、肩の力の抜けたいい感じの読書でした。
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ザワザワするような話や、ドキドキするような話、ワクワクするような話、いっぱいでした。 浅田さんの話で、心がホッコリする作品も好きだけれど、不思議がいっぱいの作品もいいなと思った。 人との出会いって大事だと思う。誰と出会ったかで、自分が変わっていくのだから。今を大切に生きようと思っ...
ザワザワするような話や、ドキドキするような話、ワクワクするような話、いっぱいでした。 浅田さんの話で、心がホッコリする作品も好きだけれど、不思議がいっぱいの作品もいいなと思った。 人との出会いって大事だと思う。誰と出会ったかで、自分が変わっていくのだから。今を大切に生きようと思ったし、これまでの様々なことを、整理してみようと思った。
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この人の本初めて読んだけど、綺麗でちょっと不思議な本だった。表題作なんかはホラーなのかファンタジーなのか恋愛小説なのかどれも当てはまるような当てはまらないような物語。
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不思議な話が詰まった短話集 個人的に気に入ったのは、少年2人が遊園地のお化け屋敷でバイトする話でした。 作中に出てくるヒロインポジションの女性全員が、かなりの美人という設定でした。美人じゃないと何か問題があるのか…?つまらないのか…?と考えました笑
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結末について考えてしまう作品集。 自分の親かそれ以上の時代背景で、当時はそれが当たり前だったのだろうと思いつつ理解出来ない情景も多い。 季節や風景の描写は美しく、日本語も美しい。 表題作は『月下の恋人』だが、私は『回転扉』が好きだった。
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ラジオ深夜便 文芸館朗読「告白」 雪が降る情景って直ぐに思い浮かべられる 鈍色の空に銀のさらの様な太陽…だったかな 太陽って小さいんだようんうん 雪を踏みしめる音だけ周りは雪 そして娘は、お父さんに伝える
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昭和30年代に青春時代を過ごした時代背景っぽいので、あまり感情移入は出来ませんでした。 そんな時代もあったんだな~的
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11の作品で構成された短編集。 なんだか一つ一つの作品に深い味わいがありドキリとさせられたりホロリとさせられたり、 星新一さんを思わせるようなSFチックな話もあり大変楽しめました。 それぞれの物語は短くてさらりと読めるのだけれどその中の一言、「告白」の中の梓の「おとうさん」や「忘...
11の作品で構成された短編集。 なんだか一つ一つの作品に深い味わいがありドキリとさせられたりホロリとさせられたり、 星新一さんを思わせるようなSFチックな話もあり大変楽しめました。 それぞれの物語は短くてさらりと読めるのだけれどその中の一言、「告白」の中の梓の「おとうさん」や「忘れじの宿」の杉田の妻の「忘れてよ」など一言の中に物語がぎゅっと詰まっていて短編だけど深い作品でした。
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