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消えちゃったドラゴン 魔法の森2 創元ブックランド
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2009/08/29 |
JAN | 9784488019693 |
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消えちゃったドラゴン
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消えちゃったドラゴン
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商品レビュー
4.3
6件のお客様レビュー
今回の主人公は魔法の森の若き王様メンダンバー。 こりゃまた王様らしくなくて、魅力的! 自分の森で起こった事件を解決するためにカズールを訪ね、シモリーンと出会います。 そしてちょっとしたロマンスが…♡ 途中で登場した魔術師テレメインも個性的で面白かったし、物語に引き込まれてぐん...
今回の主人公は魔法の森の若き王様メンダンバー。 こりゃまた王様らしくなくて、魅力的! 自分の森で起こった事件を解決するためにカズールを訪ね、シモリーンと出会います。 そしてちょっとしたロマンスが…♡ 途中で登場した魔術師テレメインも個性的で面白かったし、物語に引き込まれてぐんぐん読み進めてしまった! このシリーズは毎回主人公が変わって行くのかな? こういう構成のお話も面白いですな。
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内容紹介を、表紙裏から転載します。 『魔法の森の若き王メンダンバーは、形式ばったことが大嫌い。堅物の執事が進める結婚話にも、いいかげんうんざりだ。 そんなある日、魔法の森で奇妙な荒れ地を発見。どうやらドラゴンに焼かれた跡らしい。でも、どうしてドラゴンが?不審に思いドラゴンのキ...
内容紹介を、表紙裏から転載します。 『魔法の森の若き王メンダンバーは、形式ばったことが大嫌い。堅物の執事が進める結婚話にも、いいかげんうんざりだ。 そんなある日、魔法の森で奇妙な荒れ地を発見。どうやらドラゴンに焼かれた跡らしい。でも、どうしてドラゴンが?不審に思いドラゴンのキングを訪ねることにしたメンダンバー。 ところが、キングの洞窟にいたのは、囚われの姫(公式には料理長兼図書館長)シモリーンだった。 型破りなお姫様シモリーンと、王様らしくない王様メンダンバーが、魔法の森で謎を追う!』 可愛くて楽しいファンタジー〈魔法の森〉シリーズ第二弾です。 今回もいくつものおとぎ話が散りばめられていますが、前作の方がはっきり分かる形で出てきていたように思います。 こうすることになっているからと仕方なく行動しているおとぎ話の主人公たちに、シモリーンが次々に抜け道を思いついて教えてあげるのが楽しい。 この話では誰も死にません。カエルに変えられてしまうことはあっても。溶かされて消されてもそのうち復活する。健全な児童書です。 でも結構皮肉な部分もあり、たわいないだけの話ではありません。悪いことをしなければいけないと定められている人が、相手が嫌がっている正しいことをするのは悪いことをしたことになるのか?なんてね。 主人公たちは型破りなんだけどとても理性的だということに、私は好感が持てました。こういう二人の組み合わせだと、よくあるのがどちらかがどんどん何かを進めてしまって相手を振り回すというパターン。 シモリーンもメンダンバーも、何かやろうという場合ちゃんと理由があってそれを主張します。そして最初は異論があっても、その理由に納得したらちゃんと相手に協力する。とても大人な二人です。嫌なものは嫌なの、なんていう感情的なところがない。 二人とも理屈ではなく「お姫様とは」「王様とは」と強制的に行動や考えを制限されてきたので、きちんと理屈で行動を決めることが出来るのが快感みたいです。自分の頭で考え行動できることが喜びなわけ。 おおっ、このあたり本当に真っ当な児童書です! この話には「~らしく」してきたけれど本当はそうしたくなくて、違う生き方をはじめる人たちが何人も出てきます。その筆頭がシモリーンとメンダンバー。 日本では女らしく、男らしく、学生らしく、年寄りらしく、等々、~らしくが多いけれど、欧米ではそうではない、という意見を聞いたことがありました。その時はなるほどと思ったのですが、この小説を読んで、そうでもないんじゃないか?という気がします。 これはアメリカの小説。そこで、こんなに「~らしく」に抵抗しようとしている。やっぱりおかれた立場でどう行動すべきかの世間や家族の圧力って、アメリカでもあるんじゃないかな。自分で考えて行動しようよって、アメリカの子供たちに作者が言ってるのかなと思いました。
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“「何がそんなに目についたっていうんだい?」メンダンバーはきれいなふきんを手に取ると、皿をふきはじめた。「ぼくが使ったのはまったくふつうの魔法だったし」 シモリーンがメンダンバーをじっと見る。 「そうね。その剣がまったくフ・ツ・ウの魔法の剣なのと同じでね」 「まあ、この剣のことは...
“「何がそんなに目についたっていうんだい?」メンダンバーはきれいなふきんを手に取ると、皿をふきはじめた。「ぼくが使ったのはまったくふつうの魔法だったし」 シモリーンがメンダンバーをじっと見る。 「そうね。その剣がまったくフ・ツ・ウの魔法の剣なのと同じでね」 「まあ、この剣のことはたしかにぼくだってふつうとはいわないけど、それはこの剣が魔法の森とつながっているからなんだ。森の外では、特別なものじゃなくなる」 「特別なものじゃない……」シモリーンは皿を洗う手を一瞬止めて、メンダンバーを見た。急に、まじめな顔になる。「本当にそう思ってるのね。気づいてないんだ」 「気づいてないって、何を?」 「あの剣からは魔法の力が完全にもれてるわよ。どうにかしないとね。魔法使い協会が、目をつぶっててもわたしたちを見つけられるようにしたくないなら」 メンダンバーはシモリーンを見た。冗談でいってるのではない。真剣だ。メンダンバーはふきんを置くと、剣をぬいた。いつもと見た目も感じもまったく変わらない。ところが、シモリーンが小さくうめいた。 「その音……もう少し小さくできない?」 メンダンバーはいらいらしながら答えた。 「さっきからなんのことをいってるのか、わからないよ。たとえわかっても、『音を小さくする』なんて、どうやっていいか、見当もつかない」 「どうして?あなたの剣じゃないの?」 「説明書はついてこなかったんだ!」 「たいていの魔法の剣には、ついてないわよ」シモリーンが、まったく、というように首をふる。” 二作目。 視点は変わって魔法の森の王のメンダンバーがメイン。 だけど、前に出てきた主要人物も出てる。 魔法の糸とか、その発想力が好きだ。 そして、今回の終わり方も好き。 そして相変わらず絵が素敵だ。 “結婚式に出席する招待客の数は膨大なものになった。ドラゴンはほとんど全員が出席だし、ドラゴンの姫も、過去と現在をふくめて、おおぜいやってくる。最初は少々不安があったようだが、シモリーンの一族も全員出席を決めた。そこには、姉上六人とその夫君、その子ども十四人、シモリーンの父上と母上、おば上三人、おじ上ふたり、いとこ十七人、名付け親の妖精もふくまれている。アレクサンドラ女王も十二人の姫を全員連れてくることになった(メンダンバーはいつものクセで、いくらか不安を感じずにはいられなかった)。魔法の森に隣接する国の王、女王、王子、大公も全員招待しなければならなかった。森の中で暮らす奇妙で変わった者たちのほとんどもだ。トロールやオグルでさえ、出席がゆるされるならおとなしくする、という約束のもと来ることになった。実際、招待されなかったのは、魔法使いだけだった。 「この結婚式は、ここ何年ものあいだでもっとも格式ある最高の式典になりますぞ」 殺到する出席の返事を見ながら、ウィリンがうれしそうにいった。 「最大のものになるのはたしかだな」メンダンバーはいくらか驚きながら、返事の手紙の束を見つめた。「全員をどこに収容する気だ?」 「その点は陛下がご心配なさらなくてもだいじょうぶです。準備をとりしきるのがわたくしの仕事。式をおこない、そのあとの宴をもよおすのにふさわしい場所を用意するのも、仕事のひとつです」 「駆け落ちしたほうが、ほんとに簡単だったな」 メンダンバーはブツブツいった。”
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