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ローマ人の物語(36) 最後の努力 中 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2009/08/28 |
JAN | 9784101181868 |
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ローマ人の物語(36)
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商品レビュー
3.7
37件のお客様レビュー
すごく面白く読んだ。313年ミラノ勅令。世界史で覚えた年代と事柄。キリスト教を公認したと習った。その詳細が分かった。 コンスタンティヌスとリキニウスの戦い。戦闘と戦争の違い。これまでのローマの戦い方でないのは、その戦術の詳細が描かれていないことでもわかる。ただの混戦。コンスタンテ...
すごく面白く読んだ。313年ミラノ勅令。世界史で覚えた年代と事柄。キリスト教を公認したと習った。その詳細が分かった。 コンスタンティヌスとリキニウスの戦い。戦闘と戦争の違い。これまでのローマの戦い方でないのは、その戦術の詳細が描かれていないことでもわかる。ただの混戦。コンスタンティヌスは勝利しているが、戦術と言えるほどの戦術はなく、リキニウスのまずさ、マクセンティウスにしても同様だが、やはりその戦術とも言えないレベルの戦い方がコンスタンティヌスを勝たせている。 カエサルやハンニバル達とは時代の違い、時代が変わったことを感じる戦いだった。鮮やかさはなく、長期的な見方もない。それは今のロシアとウクライナのことを思い浮かばせた。ロシアとて、古代ローマに比べれば戦いをしているわけでなく、レベルとしてはリキニウス程度なのではないかと思う。それなのに、核を保有していることを思うと、より恐ろしさを感じる。いや、ロシアに限らずアメリカも北朝鮮も世界中のどの国も現状ではリキニウス程度。それは世界が平和であるからこその、まずい戦い方なのだろうけど。 教科書で知るコンスタンティヌスとこの小説の中のコンスタンティヌスとではだいぶ印象が違う。キリスト教を公認したくらいだから、穏やかな皇帝をイメージしていた。だが、野心もあるし行動力もあり、思っていた以上に荒々しい皇帝だった。
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コンスタンティヌス大帝は西の副帝から東の正帝となり、そして東西統一を達成していく、その軌跡を追う。 本書によって、ローマ帝国の首都がローマから東進し、アジアとの境界にあるコンスタンティノープルでなければならなかった理由がよく分かる。 当時のローマ帝国にとって最大の脅威は、ササン朝...
コンスタンティヌス大帝は西の副帝から東の正帝となり、そして東西統一を達成していく、その軌跡を追う。 本書によって、ローマ帝国の首都がローマから東進し、アジアとの境界にあるコンスタンティノープルでなければならなかった理由がよく分かる。 当時のローマ帝国にとって最大の脅威は、ササン朝ペルシャだった。ペルシャに対する防衛を行うためにはローマは離れ過ぎていたのだ。
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コンスタンティヌス帝といえばビザンツ帝国設立直前のオリエト色が強い皇帝だと勝手に考えていたが、実際は帝国西方ガリア・ブリタニアから徐々に東へ進出して統一皇帝に成り上がった皇帝だった。 うれしかったのはコンスタンティヌスの凱旋門の浮彫、彫像のアップの写真を載せてくれたこと。それぞれ...
コンスタンティヌス帝といえばビザンツ帝国設立直前のオリエト色が強い皇帝だと勝手に考えていたが、実際は帝国西方ガリア・ブリタニアから徐々に東へ進出して統一皇帝に成り上がった皇帝だった。 うれしかったのはコンスタンティヌスの凱旋門の浮彫、彫像のアップの写真を載せてくれたこと。それぞれの皇帝時代が感じられ時代の盛衰が色濃く現れていた。 さあ、古代ローマが終わりに近づく次巻へ。
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