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基地騒音 厚木基地騒音問題の解決策と環境的公正 現代社会研究叢書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 法政大学出版局 |
発売年月日 | 2009/08/25 |
JAN | 9784588602535 |
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基地騒音
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日本における墜落の危険性や汚染の問題などもひっくるめた米軍基地の騒音問題に関しての著書。 2010年は普天間基地の問題がメディアを賑わせたが、本著が主に研究対象としているのは先行研究が多く存在する沖縄ではなく日本において最も人口が密集した地域に存在する厚木基地。基地の中から外側を...
日本における墜落の危険性や汚染の問題などもひっくるめた米軍基地の騒音問題に関しての著書。 2010年は普天間基地の問題がメディアを賑わせたが、本著が主に研究対象としているのは先行研究が多く存在する沖縄ではなく日本において最も人口が密集した地域に存在する厚木基地。基地の中から外側を見ると金網一枚挟んですぐに一般の民家や相鉄線の線路などが見える立地で、毎日ジェット機やヘリコプターの飛行訓練が行われている。 自主防衛力を持たない日本にとって、米軍基地は防衛の要であり基地の撤退や削減は現実的ではない。しかし、一方で地域住民への爆音の影響は計り知れないものがあり、単に「地域のエゴ」としては済まされない状況になっている。二つのそれぞれに頷ける、しかし全く異なる次元での問題は決して交わることはなく、だからこそ住民側が騒音問題についての訴訟を起こした時は訓練回数の削減など問題の発生源への措置はなされずに日本政府が過去の問題についての賠償金を払うという落としどころでの判決が慣例化している。 どの米軍施設も近隣住民との協力・信頼醸成は図っているが、その根源にある問題は米軍基地の撤退が全く現実的でない以上、簡単には解決できない。著者は問題点をドイツやアメリカと比較しながら受苦圏の固定化や格差、日本政府と米軍の関係性などに求める。秩序のあり方が目まぐるしく変化していく冷戦後の東アジアにおいて、近い将来に著者が提示した騒音問題の背景にあるものが別の、国民全体に影響を与えるような問題として顕在化する可能性も大いにあり、この問題は日本の防衛の基礎をどこに置くかという前提は常に意識しつつ、ローカルなレベルだけではなく国全体としてのイシューにしていかなければならないものだと感じた。
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