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ダーウィンの思想 人間と動物のあいだ 岩波新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2009/08/20 |
JAN | 9784004312024 |
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ダーウィンの思想
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商品レビュー
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11件のお客様レビュー
「共感」や「道徳」「社会規範」を扱う最終章だけ読めばいいのだけど、通しで結局は読んだ。 「共感」はどのように道徳や規範と共に進化したとダーウィンは考えたのか、あっさりとした書き方ではあるもののなんとなく理解できた気がする。J・S・ミルの功利主義との関係はもう少し踏み込んでもらっ...
「共感」や「道徳」「社会規範」を扱う最終章だけ読めばいいのだけど、通しで結局は読んだ。 「共感」はどのように道徳や規範と共に進化したとダーウィンは考えたのか、あっさりとした書き方ではあるもののなんとなく理解できた気がする。J・S・ミルの功利主義との関係はもう少し踏み込んでもらった方が個人的には良かった。 というかもっと思想とダーウィン進化論との関係をタイトルから期待していたのだけど。
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ダーウィンの進化論は、大仮説であり、よくわからない ところがある。 この本は、よくわからないところを、うまく、編集している。 ピーグル号に乗ったダーウィンが、ライエルの 地質学原理を 読み進めながら、現場で、自分で観察し、思考することで、 ライエルの突き当たった壁を突き破って行...
ダーウィンの進化論は、大仮説であり、よくわからない ところがある。 この本は、よくわからないところを、うまく、編集している。 ピーグル号に乗ったダーウィンが、ライエルの 地質学原理を 読み進めながら、現場で、自分で観察し、思考することで、 ライエルの突き当たった壁を突き破って行く。 地質学原理は、地質学だけでない視野の広い本なのですね。 ダーウィンの中で、進歩説、転成説から、進化論に 突き進んで行くことが、巧みに描かれている。 読みながら、ダーウィンは、徹底して 神と戦った人だと思った。 種の起源を作り上げて行く過程で、様々な出会いがあり、 徐々に、一つの物語になる。 この本で面白かったのは 分岐の原理である。 ダーウィンが、遠慮し、戸惑いながら書いているのを、 内井惣七が 、丁寧にまとめている。 ダーウィンのデモンという切り口もユニークでわかりやすい。 今西錦司の棲み分け論に対して、痛烈な言葉をはなっているのが、 感情的で、大人気ないようにも見える。違った表現があるだろうに。 何か、今西錦司に対して嫌な思いもあったのだろうか。 道徳哲学に対して、ダーウィンが、興味深く、幅広く追求したのは、 ライエルの言葉にあった。 『人間の卓越性は、人間が下等な動物と共有するそのような性質や 能力に依存するのではなく、理性にあって、 それより、人間は彼らから区別されるのである。』 動物と人間を連続的につなぐことを拒絶していた。 さらにライエルは思っていた。 『動物界に道徳性や高い知性はないが、人間にはある。 ではその道徳性は、どこからきたのか?』 ダーウィンはノートに書く 『蜜蜂の巣がミツバチの本能なしでは存続できないのと同様、 社会は道徳感覚なければ存続できない。』 いやー。あっぱれ。 内井惣七は、ダーウィンを褒め称える。 『人間から文明の衣を剥ぎ取り、 自然界に投げ戻して、道徳の機能に着目して、 他の社会動物と比較する。』
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人間の動物に対する優位性を捨てる。「進化」という言葉は進化が優位性を獲得するものだと思われがちだけど、ダーウィンはメタ的な視点を持っているのでそこに関してはふれていない。。。?
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