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日本政治の正体
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2009/08/20 |
JAN | 9784022506177 |
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日本政治の正体
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商品レビュー
3.6
5件のお客様レビュー
田原総一朗が語る、戦後日本の政治史。 田中角栄のすごさは、以前別の本を読んだときにも思って、人たらしの部分は学ばねばと思った記憶があるが、特に何も変わっておらず(と自分では思っており)今回また同じようなことを思った。 「利益を配分する政治」から「負担を配分する政治」に移行しなけれ...
田原総一朗が語る、戦後日本の政治史。 田中角栄のすごさは、以前別の本を読んだときにも思って、人たらしの部分は学ばねばと思った記憶があるが、特に何も変わっておらず(と自分では思っており)今回また同じようなことを思った。 「利益を配分する政治」から「負担を配分する政治」に移行しなければならないのに、なかなかそれができていない。という分析はそのとおりだと思う。ただ、そこに明確な解があるわけでもないので難しいところ。自由民主党の理念が「面倒をみること」というのも面白い。 客観的というか、内部事情の分析というのは、定期的に出してほしいところ。
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さすがは(近ごろ批判もずいぶんあるようだが)当代を代表するジャーナリスト、滅法面白い。 戦後の混乱期に敗戦を糧としてアメリカ偏重の国家像を作った吉田茂を始めとして、続く一党独裁の55年体制、列島改造と金権政治、バブル、失われた10年、郵政改革是か非か、そして政権交代へと続く流れと、その時々に力をふるった総理たち…鳩山一郎、岸信介、佐藤栄作、田中角栄、中曽根康弘、竹下登、宮澤喜一、小泉純一郎といったジミン党の巨魁がどんな「仕事」をして来たかが簡潔明瞭かつテンポよく描かれる。 そして、これからの日本の課題…対アメリカ関係、逼迫する財政、官僚支配にいかに対応し、今後いかなる日本を作っていくべきかを示唆する。 戦後政治を手っ取り早く知りたい素人にとっては格好の教科書なのではないだろうか。 と言いつつ、その筆致にはひとつの特徴があって、時に賛否相半ばする上記の巨魁たちを必ずしも悪くいうのではなく、その理念や業績をなかなかポジティブに語っている点である。 たとえば田中角栄は民主主義や地方行政にしっかり目を向けた政治家として、あるいは小泉純一郎は本気で行政改革を実行しようとした政治家としての姿が強調されている。 これを著者一流の主観的な描写と見るかむしろ客観的な評価と見るかは意見の分かれるところな気はするが、大物は単に腹黒いだけで大物なのではないというのもまた真だろう。 政治のフトコロの深さ、面白さをよく伝えてくれる本であった。
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その渦中の時には「面白おかしく」書くマスコミのフィルターに隠されていて、後から全体を俯瞰してみると見えてくるもの、それが政治…。
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