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顔にあざのある女性たち 「問題経験の語り」の社会学
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 生活書院 |
発売年月日 | 2009/07/31 |
JAN | 9784903690414 |
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顔にあざのある女性たち
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1人の取材者として、人に経験をインタビューする時にどのような態度でいるべきなのか、とても勉強になった。 インタビューをこんなにもメタ的に捉えるというか、「この発話で被取材者は何を試みているのか」なんて問いは考えたこともなかったので、とても新鮮で驚くとともに、そのように考えると見え...
1人の取材者として、人に経験をインタビューする時にどのような態度でいるべきなのか、とても勉強になった。 インタビューをこんなにもメタ的に捉えるというか、「この発話で被取材者は何を試みているのか」なんて問いは考えたこともなかったので、とても新鮮で驚くとともに、そのように考えると見えてくるはずのものを私はこれまでたくさん見落としてきたのではないだろうかと思わされた。 筆者が抱いていた想定が当事者間の現実の問題意識とは異なっていたことについて、両者のすれ違いと筆者の気づきをこれまたメタな視点で検討した第7章はとても面白かった。 自分の質問が相手を誘導している可能性について、記者はこんなに誠実に向き合っているだろうか。もちろんライフヒストリー研究と、あるテーマに沿って考えやコメントを求める記事とはそもそもの狙いが大きく異なるわけだが、それでもやはり反省を迫られているような気持ちになる。 それからとてもいいなと思ったのが、センシティブなテーマを扱い社会への提言も含みながら、全く説教臭くないこと。 加えて当事者を「生きづらくて可哀想な人」という上から目線の書き方を全くしていないこと。 これは新聞記事と学術論文の違いなのかわからないけど、冷静な分事実の重みそのものがどっしりと伝わってきて、とてもいいなあと思う。 逆になんで新聞記事はあんなに説教臭くなるのか?短い文章の中に詰め込みすぎるから性急にみえるのか? 全くわからないけど、これは私の中で大きな問いだ。 社会学、やっぱりいいなあ。 いつかライフヒストリー研究ってしてみたいな。
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ライフストーリーガイドブックから選んだ1冊(7/20)。 この本は筆者がインタビューした3人の顔にあざがある女性たちのライフストーリーをもとに彼女たちの問題経験を検討していく。 3人とも単純性血管腫という症状を持って生まれていて、顔の他にも首や肩、全身にまであざが及んでいる人もい...
ライフストーリーガイドブックから選んだ1冊(7/20)。 この本は筆者がインタビューした3人の顔にあざがある女性たちのライフストーリーをもとに彼女たちの問題経験を検討していく。 3人とも単純性血管腫という症状を持って生まれていて、顔の他にも首や肩、全身にまであざが及んでいる人もいる。幼い時からそれぞれいじめや、親からの負い目、就職、恋愛、結婚全てにあざがあるとこにおいて苦難がついて周ってしまう。その苦難は女性であるが故の特有な問題経験である。筆者が「女性」に着目してる理由は、この女性であるために特有な問題経験があることと顔という他の部位と比べて特殊なところにあざがあるからである。 身体障害は世間では広く知れ渡っていて、車イスを使う人とかはバリアフリーがあったりとか、周りは丁寧な対応になっているし、生活し易くなってきたと思う。 しかし彼女たちのあざという症状では身体障害とは違って物理的に不便になることはないかもしれないが、内面的な部分ではとても苦しんでいると分かった。障害だけど障害じゃない複雑な立ち位置、それに女性というのも含めて。こういった人たちの気持ちを少しでも知ることが必要だと思った。
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