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栄光なき凱旋(下) 文春文庫
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栄光なき凱旋(下) 文春文庫

真保裕一【著】

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栄光なき凱旋(下) 文春文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2009/08/10
JAN 9784167131135

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商品レビュー

4.2

19件のお客様レビュー

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2018/07/30

180730*読了 戦争の過酷さが身に染みました。 祖国で枕を高くして寝る人々のために自らが犠牲になる。まさしく死にものぐるいで戦う。殺さなければ殺される。気が狂うほどに追い詰められる兵士たち…。 こんなにも酷い戦争がこれ以上起こらないでほしい。 現に今でも内紛や戦争が起きている...

180730*読了 戦争の過酷さが身に染みました。 祖国で枕を高くして寝る人々のために自らが犠牲になる。まさしく死にものぐるいで戦う。殺さなければ殺される。気が狂うほどに追い詰められる兵士たち…。 こんなにも酷い戦争がこれ以上起こらないでほしい。 現に今でも内紛や戦争が起きている国があると思うと胸が苦しくなります。 最終的にジローの物語へと帰結していくわけですが、マットとヘンリーの運命も哀しいものがありました。 義父から譲り受けなければ決して読むことがなかった、この小説。恐ろしく辛い戦争の事実をこうして胸に刻ませてもらった、本との縁に感謝します。

Posted by ブクログ

2017/08/31

1ヶ月ぐらいちびちびと読みすすめていたのだが、クライマックスは不覚にも感動してしまった。 同じ主題で読んだことのある山崎豊子の「二つの祖国」と必ず比べられると思うのだが、山崎豊子のほうはぐいぐい読ませるのに対し、「栄光なき凱旋」はつっかえつっかえ読んでしまう印象。重厚感は「栄光な...

1ヶ月ぐらいちびちびと読みすすめていたのだが、クライマックスは不覚にも感動してしまった。 同じ主題で読んだことのある山崎豊子の「二つの祖国」と必ず比べられると思うのだが、山崎豊子のほうはぐいぐい読ませるのに対し、「栄光なき凱旋」はつっかえつっかえ読んでしまう印象。重厚感は「栄光なき凱旋」が勝ちかも。でもどちらも面白かった。 ヨーロッパ戦線で活躍した日系部隊がアメリカ史上でもっとも多くの勲章をもらった(つまり死傷者多数)というのは全くの初耳。勉強になった。 でも、たしか「二つの祖国」の中でもヨーロッパ戦線の話はあったような・・・ (主人公の弟がヨーロッパ戦線を戦う) どちらにしろ比べられてしまうのはしょうがないかなと思った。

Posted by ブクログ

2017/04/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

信保裕一の描く、アメリカにおける日系人は意外の歴史を積み重ねている。それは日系人に限らず、白人に対するマイノリリーティーの声なき声を糾合した作品ともいえる。 全体のトーンは、アメリカ人であるが日本人の親から生まれた複雑な心境のうえに、真珠湾攻撃名がなされ、いわれなき逮捕や強制的な収容所生活が及ぼす日系人社会内の軋轢やいさかいが丁寧に描かれている。 本作品は戦争文学なのか?戦争現場における恐怖や、人を殺すことでしか得られない自身の安全、人を殺してしまったことについての罪の意識とそうやって自身の愛国精神を示すことが、日系社会に与える影響、一緒の戦いの中で失われていく友人の命と自分だけが生き残ってしまう罪悪感。どれをとっても自分の尊厳や立ち位置とその振る舞いがもたらす他人からの目線への意識があぶりだされており、人間のもつ複雑性と他人との関係性から表出する単純性だ。いつも正義や自身の筋を通すということだけではない、いろいろな感情や振る舞いが激烈な激しさをもって伝わってくる。 もう一つは厳然として存在する白人を頂点とした差別社会に対する激しい感情のぶつかりだ。何故アメリカ人なのにジャップと罵られるのか。そもそも何故日本はアメリカと戦わなくてはならなくなったのか。それはなにも日本や日系人だけではなかった。アジア全体が白人社会から受けていた差別や黒人者ヒスパニック系が受けていた差別なども存在し、ではあんたは差別していないのか?という逆の指摘に日系人社会における持てる者と持たざる者との差異やこころの歪みを改めて認識するのである。 かなりの長編であるが、スピード感を失わず、かといって軽やかに描いているわけでもなく十分なん重厚感を伴っており、解説にあるとおり本当に映画をみているような描写が続いた。この後どうなるのか?といった物語へののめり込みを感じた作品だった。

Posted by ブクログ

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