- 中古
- 書籍
- 新書
黒い牛乳 経営者新書
定価 ¥814
220円 定価より594円(72%)おトク
獲得ポイント2P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎メディアコンサルティング/幻冬舎 |
発売年月日 | 2009/07/28 |
JAN | 9784344996878 |
- 書籍
- 新書
黒い牛乳
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
黒い牛乳
¥220
在庫なし
商品レビュー
4.1
11件のお客様レビュー
普段飲んでいる牛乳がどれだけ不自然で持続不可能なものであるかが説明されている。 牛にも自然にも国にも酪農家にも優しい、持続可能な酪農が著者の実践をもとに紹介されている。 牛は雪の中でも、坂道でもたくましく育ち生きていくという事実には驚かされた。 林業との関りが非常に興味深い。 な...
普段飲んでいる牛乳がどれだけ不自然で持続不可能なものであるかが説明されている。 牛にも自然にも国にも酪農家にも優しい、持続可能な酪農が著者の実践をもとに紹介されている。 牛は雪の中でも、坂道でもたくましく育ち生きていくという事実には驚かされた。 林業との関りが非常に興味深い。 なかほら牧場のような、こういったタイプの酪農家が広がることを強く願う。 これを読まずに牛乳は飲めない。
Posted by
「放牧・パスチャライズ殺菌・ノンホモ牛乳」というのが、昔、近所の問屋で売られておりました。 それは、今まで飲んでた牛乳は何だったのか?! というレベルで美味しかったのです。 「あの牛乳はなぜうまい?!」と思ってから十数年、この本と出会いました。 近代酪農のシステムは、牛の生態を...
「放牧・パスチャライズ殺菌・ノンホモ牛乳」というのが、昔、近所の問屋で売られておりました。 それは、今まで飲んでた牛乳は何だったのか?! というレベルで美味しかったのです。 「あの牛乳はなぜうまい?!」と思ってから十数年、この本と出会いました。 近代酪農のシステムは、牛の生態を無視し、生産性のみを追求したシステムなのだそう。 自然の牧草を牛に食べさせていると季節によって乳脂肪分にばらつきがでるため、輸入飼料を一年じゅう食べさせる。飼料代も結構な金額になる。 少ない土地で、より多くの牛を飼うために狭い牛舎で運動不足のまま過ごす。掃除も大変。牛糞の処理システムも、結構な金額と手間がかかる。 なるべく多く乳を搾るために、人間が妊娠期間を決める。妊娠は人工授精。生まれた子牛と離されるのも即、もしくは早い。 不自然な環境で一生ストレスを感じながら、乳牛のほとんどは若くして死ぬ。人間の年にして20代くらいなんだとか。 一方、著者の牧場・放牧を主とする「山地酪農」は、牛がノビノビと過ごす様子が伺えます。 放牧で牧草(冬は干し草)を食べているので、えさ代があんまりいらない。 山の中で走り回るので(二頭で一ヘクタール程度とか)体もたくましく健康。掃除の必要もなし。牛糞は牧草の肥料になるので処理の必要もない。 乳搾りのときは自発的に来る。来ない牛は放っておく、という方法もユニーク。 妊娠は自然受精。出産も子育ても牛たちがする。 生産は多くないものの、コストも相当少ない。環境にも優しい、循環型で手間もいらない。 乳脂肪分にばらつきがあるが、自然味ある美味な乳。やっぱり、おいしいのが一番!! 特に感銘を受けたのは、「性」としての牛の扱いでした。 近代酪農は、妊娠・出産はあるものの性交と育児を奪い、搾取した大切な母乳を商品として叩き売る。牛の「性」としての自由と健康を蹂躙しておいて、「牛乳は体に良いから飲みなさい」では示しがつきません。 が、山地酪農の牛は、妊娠・出産はもちろん性交も育児もちゃんとしている。性としての自由・尊厳が存在しているということ。 ここの乳牛たちは、恋をして(?!)母になっている。そんな牛乳を飲んだら、人間も幸せになれるかも?! 「性」の幸せという観点からも、自然な酪農という選択が大切になってくる気がします。 良い農を支持することは、今すぐ簡単にできる環境保護活動。 身体に良く美味しいものは、少量でも満足感がある。素材の美味を味わいながら、環境にも良い選択をしたいと思いました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
チェック項目7箇所。本書がきっかけとなって、酪農の将来像や牛乳のあり方などが論じられるようになってくれれば、著者としてこれに勝る喜びはない。考えてみてほしい、本来のk脳を奪われ、青空の下を歩くことも許されず、ひたすら牛乳を生産するマシンにさせられた牛たちから、本当においしい牛乳など出るものだろうか、乳業メーカーや農協などの都合でつくられた「濃い牛乳」の正体は、牛の怨念で染まった「黒い牛乳」にほかならないということである。配合飼料に穀物以外にどんな原料が含まれているかと考える余裕はない、また、知ったからといってどうにもならない、配合飼料を使わなければ、3.5パーセント基準を守れず経営は破綻するからである。知らない人は、危ない肉骨粉入りの配合飼料を使ったのは酪農家の責任というかもしれないが、実態は異なる、酪農家に配合飼料に何が入っているかなどを考える余裕はなかったというのが本当のところだ。牛が乳を出す期間は分娩・出産後約11.9ヵ月(361日)続く、これに合わせて、分娩の間隔をあけずに無駄なくこのサイクルを続けていかなければ、経済効率はよくない。乳牛の平均供用年数は6~7年となっている、つまり、6~7歳で廃用牛とされ屠殺処分されるということだ、牛の寿命は20年以上あるといわれている、これをもとに単純計算すると、人間でいえば27歳前後になるだろうか、これからというときに人生を終えることになるわけである。牛の出産で人が母牛から胎児を引っ張り出す大変な作業をしている光景をよく目にするが、あれは言ってみれば以上出産である、放牧で元気に育った牛は、自分の力で出産をする。
Posted by