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「大日本帝国」崩壊 東アジアの1945年 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2009/07/25 |
JAN | 9784121020154 |
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「大日本帝国」崩壊
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商品レビュー
4.1
12件のお客様レビュー
8月15日の東アジアに何が起きていたかをテーマにした、ありそうでなかった本。 この本を読んでまず思うのが、現代の日本人の認識する「日本」と太平洋戦争時の「大日本帝国」の地理的概念が大きくかけ離れていることだ。終戦時点でさえ朝鮮・台湾・樺太・千島などは明確に日本領土で、満洲や中国華...
8月15日の東アジアに何が起きていたかをテーマにした、ありそうでなかった本。 この本を読んでまず思うのが、現代の日本人の認識する「日本」と太平洋戦争時の「大日本帝国」の地理的概念が大きくかけ離れていることだ。終戦時点でさえ朝鮮・台湾・樺太・千島などは明確に日本領土で、満洲や中国華北、インドネシアにおいても実質的に日本が統治をおこなっていた場所が存在するのであり、その各所に「終戦」が存在する。そしてその内情は百種百様であり、「終戦」という一言だけでは到底片付けえない多彩さがある。 敗戦する側が多種多様であれば、勝った側も多種多様である。ポツダム宣言に関するアメリカ・中華民国・ソ連のグダグダとしか言えない駆け引きは「本当に連合国勝ったのか…?」と思わず疑ってしまう。特にソ連・中国共産党の火事場泥棒ぶりはものすごい。アメリカはトルーマンの無能をあげつらっているが、その前のFDRがそもそも無茶苦茶だったのも原因としてあると思う(そこに文面を割くと脱線しかねないので書かなかったのだろうが)。 そして戦勝・敗戦側両者に一番翻弄されるのが現地民であるということをこの本は鋭く指摘する。日本統治が絶対的に良かったは議論が分かれるところだろうが、少なくとも中国国民党とソ連よりは相対的には良かっただろう。朝鮮の混乱、台湾の収奪、満洲の抑留・・・後々日本に対する感情が分かれていく根本もここにあると思う。
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本書は、1945年8月15日前後に、日本、朝鮮、台湾、満州、樺太、南洋諸島という「大日本帝国」を構成していた諸地域がどのように敗戦を迎えていったのかを描くことで、大日本帝国とは何だったのか、その本質はどこにあるのか、どういうかたちで滅亡していったのか、そして帝国の記憶の何が喪われ...
本書は、1945年8月15日前後に、日本、朝鮮、台湾、満州、樺太、南洋諸島という「大日本帝国」を構成していた諸地域がどのように敗戦を迎えていったのかを描くことで、大日本帝国とは何だったのか、その本質はどこにあるのか、どういうかたちで滅亡していったのか、そして帝国の記憶の何が喪われてしまったのか、そのことが現在のわれわれにとってどう関わっているのか、といったことを明らかにしている。 トルーマンのほぼ独断だったポツダム宣言の作成経緯、米英に見捨てられての自主的な朝鮮独立の動きの挫折、30分で決められた「38度線」、蒋介石の当初の台湾軽視に起因する台湾に上陸した国府軍への台湾人の失望、満州国崩壊に伴う甚大な犠牲、沖縄戦の前哨戦といえる南洋諸島での玉砕、最後まで戦闘が続いていた樺太・千島など、本書で描かれた「大日本帝国」崩壊に係る各地域のエピソードは、まさに知らないことだらけであった。しかも、これらの敗戦前後の出来事が、朝鮮半島の分断、台湾と大陸中国の分断、国共内戦の末の中華人民共和国の成立など、現代まで続く混沌とした東アジア情勢に直接つながるものであることも理解した。 私を含め多くの日本人にとって、その崩壊を含む「大日本帝国」としての歴史は忘却の彼方にあると思われるが、著者が指摘するように、これからの東アジアと向き合うためにも、「大日本帝国」としての歴史を直視することが必要だと感じた。
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序章 ポツダム宣言―トルーマンの独善とソ連の蠢動 第1章 東京―「帝国」解体への道 第2章 京城―幻の「解放」 第3章 台北―「降伏」と「光復」のあいだ 第4章 重慶・新京―「連合国」中国の苦悩 第5章 南洋群島・樺太―忘れられた「帝国」 終章 「帝国」崩壊と東アジア 著者:加...
序章 ポツダム宣言―トルーマンの独善とソ連の蠢動 第1章 東京―「帝国」解体への道 第2章 京城―幻の「解放」 第3章 台北―「降伏」と「光復」のあいだ 第4章 重慶・新京―「連合国」中国の苦悩 第5章 南洋群島・樺太―忘れられた「帝国」 終章 「帝国」崩壊と東アジア 著者:加藤聖文(1966-愛知県、日本史)
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