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中東 危機の震源を読む 新潮選書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2009/07/25 |
JAN | 9784106036439 |
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商品レビュー
4
2件のお客様レビュー
【読んだきっかけ】図書館で見つけておもしろそうだった 【内容】フォーサイト(2005〜2009年)に連載されたものをまとめた本。中東のレポート 【感想】中東諸国の政治的・文化的な今が知れて楽しかった。連載もので50ほどの短文が纏まったものだが、その一つ一つにイラク、エジプト、レバ...
【読んだきっかけ】図書館で見つけておもしろそうだった 【内容】フォーサイト(2005〜2009年)に連載されたものをまとめた本。中東のレポート 【感想】中東諸国の政治的・文化的な今が知れて楽しかった。連載もので50ほどの短文が纏まったものだが、その一つ一つにイラク、エジプト、レバノンなどの抱える問題の複雑さが記されている。イランやエジプトなど、現在でもたまにニュースで見かける国の記述も、ニュースより一歩踏み込んで背景まで描かれているのでニュースの見方が少し変わった。イスラームに関する認識も少し変わった。だがこの本で私が一番興味を惹かれたのはレバノンだった。政治的に、この国が成立していること自体驚きである。 この本が出た数年後、中東は激動期に入るが、中東の専門家である著者をしてなお、アラブの春の気配すら予期していない。ここにも中東という地域を把握することの困難さがあらわれているような気がする。 歴史の本でしか見たことがなかったアッシリア人(ネストリウス派キリスト教)などが出てきたのも面白かった。 今読んでもためになる、読みやすい本。
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本書は、中東政治を専門とし 現在は、東京大学准教授である著者が 現代中東政治について論じた著作です。 主要な新聞、テレビニュースのほか 学術誌や学会での発表、個人的な体験をもとに 近年のの中東・イスラムの主要なトピックスについて 評価・分析を加えます。 ...
本書は、中東政治を専門とし 現在は、東京大学准教授である著者が 現代中東政治について論じた著作です。 主要な新聞、テレビニュースのほか 学術誌や学会での発表、個人的な体験をもとに 近年のの中東・イスラムの主要なトピックスについて 評価・分析を加えます。 取り上げられるのは イラン、イラクはもちろん イスラムへの対応にゆれるヨーロッパ諸国 ソマリア、東南アジア、そして中国など 日本のニュースでも取り上げられる話題なので、 特に予備知識がなくても、読みにくさは感じません。 また、わかりにくい国際法や政治学などの用語もほとんど登場せず 具体的なエピソード中心に論じられることが、読みやすさを増します。 欧米における多文化主義・寛容と価値観の闘争 アフマディネジャドの挑発的な言説の真意 欧米とイスラムに対する、日本ならではの戦略 など、どの記述も興味深かったのですが、 著者がモスクを訪れた際に肌で感じた空気を皮切りに、 フィリピンの現政権とイスラム社会の緊張を論じた箇所や ゲーツ国防長官の『ミネルヴァ・コンソーシア』を取り上げた箇所は とりわけ印象深く、より深く知りたいと感じました。 書かれた順に従って読むのもよいでしょうが 個人的には、何気なく開いたページをパラパラと読む方が いっそう長く、深く付き合えるように思います。 幅広いトピックスを論じながらも 統一的な評価・分析を知ることができる本書。 アルジャジーラ等をチェックしている方はもちろん、 国際問題等に関心がある方には、強くおススメしたい著作です☆☆
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