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とある飛空士への恋歌(2) ガガガ文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2009/07/16 |
JAN | 9784094511499 |
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とある飛空士への恋歌(2)
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商品レビュー
3.2
28件のお客様レビュー
意外なほどのほのぼのスローペース
読み終えて思ったのが「へぇ、このペースで進むのか」ということ。始まったばかりの学園生活だけで本巻は終えている。もう少しさくさく進んでコンパクトにいくと思っていたので少し意外。クレアの哀しい過去話がありながらも、まさに青春真っ只中!という甘酸っぱい物語が読めて良かった。寮生活での仲...
読み終えて思ったのが「へぇ、このペースで進むのか」ということ。始まったばかりの学園生活だけで本巻は終えている。もう少しさくさく進んでコンパクトにいくと思っていたので少し意外。クレアの哀しい過去話がありながらも、まさに青春真っ只中!という甘酸っぱい物語が読めて良かった。寮生活での仲間とのふれあい、飛空訓練での失敗といった生活感たっぷりの中にカルエルとクレアの淡い淡い恋模様の始まりが綴られていく。年齢相応の純情振りのためかちっとも進展しなさそうな印象もあるが、意識し過ぎて会話が弾まないクレア、気ごころが知れて言いたいことを言い合えるアリエル、どっちが理想の相手なのかな、なんてことも考えてしまう、微笑ましくて初々しい関係ができそうである。そして、今回も登場した『ゴムボートで一夜を共に』イベント(?)で身上を呑気に話すカルエルの姿に学園の噂が加味されてクレア(ニナ)の心情は揺れ動くばかりである。比べてカルエルの(良い意味での)能天気なヘタレ具合がなんだか憎めない雰囲気を醸していて、本巻に漂うほのぼのとした空気にマッチしている。親や義姉達から教わったことを忠実に守ろうとする姿勢も好ましい。アリエルの心情とその裏返しな態度も微笑ましく、これをクラスメイトからカルエルに知らせる演出もグッド。バンデラス先生やシズカ寮長といった面白い新キャラに加えて、謎の人物イグナシオ、いじめっ子少年ファウストなど、今後の鍵を握りそうなキャラもいて、カルエルを取り巻く世界が広がっている。そんなまったりとした進行の最後の最後に出てきた未知の国(読み手にとっては『追憶』の舞台となったあの国)の登場がドキドキワクワク感を増大させ、次巻を非常に楽しみなものにさせている。恋もバトルも本題はこれから、といったところだろうか。
DSK
よくある学園ものになりかねない作品かとおもいきやそうはさせないあたりがこの作者の底力か。 ただ前作程のインパクトは無くなってしまった感があるかな
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
革命で追われた皇子と革命軍の旗頭の少女。悪魔に魅入られたかのように、2人は心を通わせていく。真実を予感した少女は「あなたに嫌われたくない」と心の中で叫びつつ…。真実を知らぬ少年は「こんな楽しい時がいつまでも続けばいいのに」と。一方、ひたひたと迫る戦乱の足音。本巻は、いずれ心を切り裂かれる思いをするであろう少年・少女が、不器用なまでに心を通い合わせていくさまを、学生生活や飛空士としての訓練を繰り返していく中で描いていく。しかし、それは嵐の前触れの凪に過ぎない。また、不器用なのはカルエルとクレアだけではない。 義妹アリエルもその1人である。義兄カルエルに対する想いは届くのか?、届かないであろうことを強く推測させる展開ではあるが…。このようなもどかしさを、切々と歌い上げるかの如き文体で、著者は描述していく。
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