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温室デイズ 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 角川書店/角川グループパブリッシング |
発売年月日 | 2009/06/24 |
JAN | 9784043942015 |
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温室デイズ
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温室デイズ
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商品レビュー
3.5
198件のお客様レビュー
心にしみる青春小説
温室デイズ、というタイトルが意味するのは何だろう。学校、その閉じた空間で起きていること。負のスパイラルがふくらみ、荒れてゆく学校を何とかしたい。その想いは、どこに行き着くのだろう……。沁みる青春小説。
はるみ
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
みちるが吉川に言ったセリフ、これは私も思っていたし、先生たちに心に刻んでほしい。 「学校なんて休めばいいって、どうして? だって、私何も悪いことしてないんだよ。 病気にもなってない。なのに、どうして教室に行くの、放棄しなくちゃいけないの? どうして普通に教室に行けないの?」 現実はみちるのように強い子はほとんどいないと思うし、つらかったら優子のように逃げていいと思う。というか、現実的には精神的な疲労で逃げるしかないくらいまで追い込まれていると思う。 でも、いじめられた方が逃げればいいっていう風潮はおかしい。本来ならばいじめる方が悪いし、排除されるべき。 いじめられても頑張って学校に通う子が苦しむなんておかしいと思う。 そういう子のためにいじめっ子に闘う先生達が本書を読んで1人でも増えてほしい。
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瀬尾まいこさんの作品は多く読んだつもりだが1番重い内容。でもやはり最後には希望は残す終わり方をしている。 学級崩壊(学校崩壊)した中学校での凄まじいいじめを耐え抜こうとする主人公は読んでいて苦しい。 保健室、相談室、フリースクールなどの居場所の話も出てくる。しかし、なぜ被害者が教...
瀬尾まいこさんの作品は多く読んだつもりだが1番重い内容。でもやはり最後には希望は残す終わり方をしている。 学級崩壊(学校崩壊)した中学校での凄まじいいじめを耐え抜こうとする主人公は読んでいて苦しい。 保健室、相談室、フリースクールなどの居場所の話も出てくる。しかし、なぜ被害者が教室からでなければならないのかという理不尽さもいじめの構造の複雑さを感じる。 小5で担任の恐怖政治から解放され小6で控えめな担任となり学級崩壊するという回想もあり、「あ〜、小学校の先生の闇だ。」としみじみ。 中学の不良校で先生たちも病んでいく描写も悲しくなった。 悲観的な感想ばっかだが、それでも主人公の奮闘や、唯一の友達が不良にカウンセリングを試みること、サポートスタッフがなんとなくがんばる姿など、ところどころ応援したくなる内容もあった。
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