1,800円以上の注文で送料無料

韓非子 強者の人間学
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

韓非子 強者の人間学

守屋洋【著】

追加する に追加する

韓非子 強者の人間学

定価 ¥1,760

1,595 定価より165円(9%)おトク

獲得ポイント14P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 PHP研究所
発売年月日 2009/06/20
JAN 9784569708935

韓非子

¥1,595

商品レビュー

4.3

5件のお客様レビュー

レビューを投稿

2012/12/16

始皇帝が見出した稀世の警句集

まず、本書は全訳ではありません。特に韓非本人が手がけたとされる『孤憤(こふん)』、『五蠹(ごと)』、『内外儲説(ないがいちょせつ)』、『説難(ぜいなん)』、『説林(ぜいりん)』を重点的に訳出した本です。 詳しいことはわかりませんが、仮に始皇帝に見出されなかったならば我々が目にす...

まず、本書は全訳ではありません。特に韓非本人が手がけたとされる『孤憤(こふん)』、『五蠹(ごと)』、『内外儲説(ないがいちょせつ)』、『説難(ぜいなん)』、『説林(ぜいりん)』を重点的に訳出した本です。 詳しいことはわかりませんが、仮に始皇帝に見出されなかったならば我々が目にすることもできなかった可能性のあるのが本書です。そう思うと、ありがたくて仕方ないくらい素晴らしい内容です。 随時訳者の解説が付されています。 尚、飽くまで全訳に拘る方は、岩波文庫より出ている金谷治先生の『韓非子』(全四冊)を手にされるとよいでしょう。

聖熟女☆ミ

2023/03/20

戦国時代の思想家韓非の著作。諸葛亮孔明が劉備の亡き後、2代目劉禅読むように勧めた本でもある。徹底した人間不信の哲学。 ずっと読んでみたいと思いながら、やっと手にした。凄い。何が凄いって、全く人を信頼しない、いつでも殺されかねないという自己防衛の論理。イヤミスのような読後感。時代...

戦国時代の思想家韓非の著作。諸葛亮孔明が劉備の亡き後、2代目劉禅読むように勧めた本でもある。徹底した人間不信の哲学。 ずっと読んでみたいと思いながら、やっと手にした。凄い。何が凄いって、全く人を信頼しない、いつでも殺されかねないという自己防衛の論理。イヤミスのような読後感。時代も時代、国も国、自らの子供を丸焼きにして提供するなんていう挿話もあり、臓腑に来る。 相手がそむかないことに期待をかけるのではなく、そむこうにも背けないような態勢を作る。ペテンを使わないことに期待をかけるのではなく、使うにも使えないような態勢を作る。ふむ。完全な性悪説、素晴らしい。 法と言う概念で人々を制度やルールで支配するだけでは足りず、術と言う概念で信賞必罰、登用によって人を支配する。信賞必罰の権限を臣下に任せてしまったら国中のものはその臣下を恐れて君主を軽視する。 君主が自らの心の中を見透かされてしまい、好き嫌いをはっきりと示せば、臣下は、その好みに沿って過剰と虚栄で動くようになる。 トップは手の内を見せないで黙って上に座っていれば良いが常に部下から注目される立場にあるので言動にはくれぐれも注意せよ。 現代にも通ずる啓蒙の書。

Posted by ブクログ

2013/03/08

公と私のケジメをつけよ。「私」は、みずから(ム)を囲むもの、「公」はみずから(ム)に反するもの。 儒家のいう恩恵を尊重したり、ぼ墨家の主張する兼愛を信じるのは国を滅ぼす。 法と術による政治をめざせ。 君主は心のなかをみせるな。 刑徳、刑は罰を加えること、徳は賞を与えること。 トッ...

公と私のケジメをつけよ。「私」は、みずから(ム)を囲むもの、「公」はみずから(ム)に反するもの。 儒家のいう恩恵を尊重したり、ぼ墨家の主張する兼愛を信じるのは国を滅ぼす。 法と術による政治をめざせ。 君主は心のなかをみせるな。 刑徳、刑は罰を加えること、徳は賞を与えること。 トップは信賞必罰。えこひいきはダメ。公平。 部下の忠誠をあてにしてはならない。人は自分の利益のために動くもの。相手が背かないことを期待するのではなく、背こうにも背けない態度をつくりあげる。ペテンを使おうにも使えないような態度を作り上げる。これが大事。 君主と、臣下ではあきらかに立場が違う。それぞれの立場を守るためにどうするか。 適材適所に登用すること。法に抜け道を作らない。罰を必とすること。情け深いのは考えもの。 君主と臣下は利害を異にするから臣下の忠誠に期待をかけてはならない。 夫婦でも利害が対立する。神様からの賜り物があまりにも多いと妾をもつことを心配して、妻は多くを求める祈りをしない。 好きだからのめり込む、というのは人間的な弱さ。庶民はともかくトップには禁物。自らに厳しい自己コントロールを課さなければならない。 利益の追求は人間活動の源泉である。それによって人類は進歩した。しかし、やり過ぎることのマイナス、他とのバランスも必要。 「過ちて改めざる、これを過ちという」

Posted by ブクログ

関連ワードから探す

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品