幕末遊撃隊 集英社文庫

池波正太郎【著】

• 販売会社／発売会社: 集英社
• 発売年月日: 2009/06/30
• JAN: 9784087464511

商品レビュー

2020/04/16

やっぱり池波正太郎は面白いね。
内容は、幕末の世に徳川側に属する伊庭八郎が主人公。
幕末関連の読み物は沢山ありすぎて、とても読み切れるものでは無いけど、まずは一冊の中に入れて良いと思います。
登場人物は、当然の事ながら実在していた人達ばかりなので、ここから興味を持った人の本に触れていくのも面白いかと思います。
倒幕派の想い、佐幕派の想い、どちらも史実として知っておいた方がイイですもんね。

で、そんな歴史を池波正太郎はおもしろおかしく書いてくれます。

大政奉還をした時と、政権交代した今。
官僚、派閥に感じがらめになっていた世の中を変えていこうという気運。
なんか似てるような気がする。

2018/11/24

幕末の騒乱のなかに青春を送り、27歳で散った伊庭八郎。
賊徒になっても幕府を、いや、徳川家を守る。
その志だけで27年という、太く短い人生を送ってきた。
現代の我々には、到底、考えられることではない。
懸命に駆け抜けた人生が悔いのない一生であったと信じたい。

2018/06/24

秋山氏の描いた傑作「伊庭八郎　凍土を奔る」とどんな感じで違うのだろうと思っていたのだけど、別な意味で幕末の混乱に巻き込まれた一人の青年の青春物語として傑作だなぁと。